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子供の記憶は3歳から?子供が覚えていられる一番古い記憶とは

2018.2.3

子供の頃の記憶って覚えていますか?「昔こんなことがあったね」と言われても、思い出せないこともありますよね。

子供の頃の記憶で一番古いのは3歳頃が限度だという研究結果があり、それ以前の記憶がある人は少ないのだとか。

また、3歳くらいまでは胎児の時の記憶があると言われますが、実際はどうなのでしょうか?

子供の記憶は3歳説は本当?

子供が過去の記憶を思い出せるようになるのは、早い子供だと生後18ヶ月頃だと考えられています。

子供によって個人差はありますが、大体3歳~4歳くらいになると記憶を思い出せるようになるようです。

この頃に起きた記憶を大人になってから鮮明に思い出すこともあり、嬉しい記憶や怖い記憶、においなどもしっかりと覚えているようになるそうです。

大人になるにつれて、一度のことを多く覚えてすぐに忘れるようになります。これはそうしないと脳に負担がかかってしまうからです。

また、ヨーロッパの子供はアジアの子供よりも小さい頃の記憶が残っていることが多いといういくつかの研究結果もあり、これは西洋文化の方がアジアの文化よりも「個人」として考える傾向が強く、自分のことを話すことが定着しているからではないかと考えられています。

子供の記憶は3歳から?記憶のメカニズム

記憶のシステムというのは、水切りざるのシステムと似ているといわれています。

パスタを茹でて水を切るとき、ざるにパスタを上げますよね。
この要領で記憶を米粒のサイズに例えると、小さい子供のざるの網目は荒く、米粒が流れ出て行ってしまうそうです。

しかし、大人のざるの網目は細かく出来ているため、記憶が流れ落ちてしまうことなく受け止めることが出来るようになっています。

乳幼児は記憶を使って言葉を覚えたり、周りの世界を理解するようになります。ですが、複雑な状態で記憶を止めておく仕組みが出来上がっていないことが分かっています。

季節や曜日、月日の記憶をするのは強い神経プロセスが必要とされていて、これが未熟な子供は複雑な記憶を作るのが難しいと考えられています。

大人のようなざるが出来上がるのは9歳から18歳頃の間ではないかと考えられています。

3歳より前の記憶は残らない?「幼児健忘症」とは

「幼児健忘症」という物があります。

これは小さい頃の思い出が消えて行ってしまうというものです。

ネガティブな印象を受けるかもしれませんが、人間が大人になっていくうえで当たり前に起きることです。

子供が小さい時、遊園地や海へ行ってたくさん楽しい思い出を作っても、その思い出はいずれ忘れてしまうことが多いです。

3歳前の記憶が残らないと言いますが、実際に3歳の子供がそれ以前の記憶を「楽しかったねー!」と話すこともありますし、「また連れて行って!」ということもあります。

ですが、大人になっていくにつれてこうした思い出は無くなっていき、のちに3歳までの記憶が消えてしまうことも事実です。

このことを寂しいと感じるかもしれませんが、お子さんと楽しい時間を過ごすことはとても大切なことになります。

子供にはお腹の中にいたときの記憶がある?胎児記憶について

幼児にはお腹の中にいた時の「胎児記憶」が残っているという話を聞くこともあります。
お子さんにこうした記憶を聞いてみたいという親御さんも多いのではないでしょうか?

お子さんに胎児記憶を聞く年齢は2歳~3歳ころが良いと言われています。

このくらいの、言葉を話せるようになってきたタイミングで、お腹の中の記憶を聞いてみましょう。

年齢が高くなってから聞いてしまうと、ママの嬉しそうな反応を見たいからと作り話をするお子さんもいるようです。

また、何度も聞くのもあまりいいことではなく、聞くのであれば1回~2回程度にしましょう。

胎児記憶を聞く場合、お風呂に入っている時や布団の中など、リラックスした状態の時が良いです。

子供がお腹の中にいたときと近い状態で聞いてみると、その時の記憶を話してくれるかもしれません。

子供と目線を合わせて、安心させるようにして聞いてみましょう。

「ママは真剣に話を聞いているよ」というような雰囲気で聞いてみるようにしましょう。
覚えていないお子さんもいますので、話が聞けなかったからと言って落ち込まないでくださいね!

子供の味覚は生後3ヶ月がピーク?記憶と同じ子供の神秘

子供の記憶についてお伝えしてきました。お腹の中にいる時の記憶があるなんて、とても神秘的に感じますよね!

赤ちゃんの頃は大人になるために色々なところが成長し、発達していきます。

人間の舌の表面にはブツブツした「味蕾(みらい)」と呼ばれる期間があり、これで味を認識しています。

味覚が味をキャッチし、それを脳に伝えて信号が送られ、どんな味のものを食べたのかが分かるような仕組みになっています。

味蕾を拡大してみると、1つ1つが玉ねぎのような形状で、すべてが味を認識できるようになっています。

赤ちゃんの味蕾は、お腹のなかにいる妊娠7週目頃から作られ始め、14週になる頃には大人と変わらないような構造になります。

産まれてから生後3ヶ月くらいまでは味蕾の発達が続いて増えていきます。

味蕾は刺激のあるものや喫煙によって消えてしまうもので、成人した男性では7000個ほど、高齢の男性では3000個ほどの数になりますが、赤ちゃんの場合はこれより多い10000個ほどの味蕾があります。

生後3ヶ月頃にピークを迎え、生後5ヶ月くらいには数はそのままで味覚が鈍くなっていきます。

赤ちゃんが離乳食を開始する時期と大体同じくらいの月齢になります。

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意味ペディア編集部

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