ご飯を食べると汗をかくのは異常?病気の可能性について
2018.2.16
カレーや辛い物、熱い物を食べると汗をかくのは普通なのでは?
単純に新陳代謝がいいのかと思っていました。しかし、したたるほど大汗をかく人は病気の可能性が?!
ご飯を食べるだけで異常に汗をかく場合は、病気が潜んでいるのかもしれません・・。
この記事の目次
ご飯を食べると汗をかくのにはこんな理由が・・
ご飯を食べると汗が多く出るのは、きちんとした理由があります。その理由とは、交感神経が活動しているためです。
刺激が強い食べ物を食べることで、交感神経は活発になります。食事中に汗が止まらなくて困っている人は、なるべく刺激が強い食べ物は避けましょう。
刺激の強い食べ物といえば、カレーや辛いラーメンのようなスパイスが効いたものとなります。
意外にも、酢の物などの酸っぱいもの、味が濃いもの、甘すぎるものなども汗をかく原因となります。コーヒー、緑茶などカフェインが入ったものや単純に熱いものも汗の原因です。
汗を抑える働きをしてくれるのは、イソフラボンを含んだ食品です。イソフラボンは、自律神経を整える働きがあり女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをする植物性エストロゲンというのをを含んでいます。
豆腐や納豆など、イソフラボンを含んだ食品を摂ることで汗をかきすぎるのを抑えてくれます。
ご飯を食べると汗をかく人イコール痩せやすい?
太るカロリーを痩せるカロリーに変えてくれるのがDITという食事の際に消費されるエネルギーです。
身体を熱くするDITが強い人は汗をかきやすい体質とも言えます。
同じ量の食べ物を食べていても、消費するエネルギーが高いので太りにくい体質となります。
ご飯を食べて、汗をかく人はもともとDIT値が高いと言えます。また、筋肉質であったり運動を毎日するような人も汗をかきやすいです。
食事をして、そのときにエネルギーを燃やしたいと思っている人は定期的に運動を取り入れるといいでしょう。
この、DIT値がもっとも高くなる時間は朝です。朝食に、体が温まるものを食べることで代謝もよくなります。朝は、あまり食べるのが得意でないならおかゆやスープなどを食べるといいでしょう。
人は寝ているうちに体温が下がります。体も目覚めるように朝食をとるようにして日ごろから体を動かすことで、汗をかきやすい体になります。
病気の可能性が?ご飯を食べると異常に汗をかいてしまう症状
食事のときに大量に汗をかいてしまうのは、もしかしたら味覚性多汗症かもしれません。
辛いものや酸味の強いものを食べたときに鼻や額などに汗をかくことを味覚性発汗といい、誰にでも起こる生理現象のひとつとなります。
味覚性発汗に比べて異常なほど多くの汗が出るのが、味覚性多汗症です。味覚神経への刺激が強く働くため起こります。症状が重い人は、何を食べても汗をかいてしまいます
ワキの下や背中など、決まった部位や全身からも大量に汗が出てしまう場合があります。
味覚性多汗症の原因は、不明となっていますが治療方法はあるのでしょうか?
汗を大量にかいてしまうのは、味覚性発汗と精神性発汗が関係していると考えられています。精神性発汗は緊張や動揺したときなどに出る冷や汗のことです。メンタルが大きく影響していることがわかります。
汗を抑えるための治療の他に、メンタル面の治療も必要があるかもしれません。皮膚科や美容外科の他に心療内科も受診するといいかもしれません。
しかし、汗をかくことは悪いことではありません。気にしすぎるとさらに汗をかく原因となるのでご飯を食べたときには汗を誰でもかくものと気にしないことも有効でしょう。着替えを用意するなど、汗をかいたあとの対処をするといいかもしれませんね。
ご飯を食べて顔や頭に汗をかく場合は糖尿病神経障害かも
糖尿病の初期症状として、糖尿病神経障害というものがあります。自律神経の障害からくるもので、汗を多くかいたり食事中に汗をかいたりします。
糖尿病の初期症状として暑くもないのに多く汗をかくことがあります。更年期障害と似ているので注意が必要です。
急に汗をかくようになったときには、知らず知らずのうちに糖尿病になっている可能性があります。更年期障害と決めつけないようにしましょう。このときは内科を受診してください。
糖尿病は、顔や胸だけでなく頭にも汗をかく人が多くいます。糖尿病の初期症状か、生理現象の汗かを判断するには、発汗場所の変化や汗のニオイ、頭痛・めまい・不眠症・便秘や下痢を繰り返すといった他の症状がないかを確認しましょう。
糖尿病で高血糖状態が続いた場合、汗の臭いは独特の甘酸っぱいものに変わります。前と汗の臭いが変わった場合、高血糖状態になっているのかもしれません。
汗をかくのは止められない?原因と対策
ご飯を食べて、汗をかくのは当然のことですがやはりかきすぎるのは恥ずかしいという人はこのような対処方法がおすすめです。
まずは、汗をかきやすいものは食べない!いくらカレーが好きでも、辛いカレーを食べたら汗、でます。汗をかきたくない場面では控えましょう。また、熱いものも汗をかく原因となります。
汗をかきたくないときには、できるだけ冷たいものを食べましょう。
カレーを食べて、汗をかくのはカレーに使われているスパイスであるカプサイシンに発汗作用があるためです。カレー以外にもカプサイシンが含まれるものは汗をかきやすい食べ物と言えます。カプサイシンは唐辛子の辛味成分となります。
逆に、汗をかきたい人はカプサイシンを取り入れるといいですね。汗をかくことで、体内の老廃物を流してくれます。それ以外にも、胃腸の働きを活発にし、夏バテ防止や便秘解消、血行促進などの効果があるそうです。
汗はかきたくないけれど、辛いものが食べたいという人は普段から辛いものを食べるといいでしょう。辛い食べ物に慣れることで、汗をかきにくくできます。
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