赤ちゃんのいる家庭は注意!テレビ付けっ放し生活での影響
2018.3.18
なんとなくテレビを付けっ放しにしていませんか?
テレビの音でも音がないより赤ちゃんの刺激になりそうだけど、実際はどうなのでしょうか?
赤ちゃんにテレビを見せる事や付けっ放しにしておくことへの影響についてまとめてみました。
この記事の目次
赤ちゃんがいてもテレビを付けっ放しに・・・影響はある?
赤ちゃんが傍にいても一日中なんとなくテレビを付けっ放しにして生活していませんか?
テレビを見る時間が長くなることで、外遊びや人との関わりが減ります。それによって運動不足、睡眠不足、コミュニケーション能力の低下などがあるという報告もあがっています。その結果、テレビによって親子の会話も減ってしまいやすくなるので、言葉や心の発達を妨げるとも言われています。
テレビが赤ちゃんに与える影響としてテレビの内容も大きいです。乳幼児期はテレビからの影響を受けやすい時期ですので、例えば、暴力シーンの多いテレビを長時間見せることで暴力的な性格になってしまうという事が知られています。暴力シーンに限らず、色々な影響を受けてしまうのです。
日本小児科医会によると、テレビの視聴は2歳くらいまで控えるように呼びかけられています。しかし、現代社会では一切テレビを見ないような生活をするのは難しいでしょう。
大人がみても心温まる幼児向け番組やDVDもあります。赤ちゃんに見せるテレビ、見せても良いテレビを大人がしっかり選ぶ必要があると思います。
もちろん、テレビの影響だけで子供の性格が決まるわけではありません。しかし、将来の子供の性格にテレビが関わる要因のひとつになっているということを理解してください。
赤ちゃんだからテレビで言ってることや内容が分からないだろうと思っていると思わぬ影響を与えている可能性があります。
テレビを付けっ放しにすると赤ちゃんのコミュニケーション能力が低下!?
テレビを付けっ放しにして、赤ちゃんがずっとテレビを見ていることで赤ちゃんに与える影響の1つにコミュニケーション能力の低下があります。このコミュニケーション能力の低下は、テレビから受ける影響の中で最も心配されている影響です。
テレビを付けっ放しにしてテレビを長時間見せ続けるとどうしてコミュニケーション能力の低下に繋がるのでしょうか?
それは、テレビからの情報が一方的に発信されている事が関係されています。テレビを付けっ放しにしていると、カラフルな画面や音楽が流れてきて飽きません。幼児向け番組などは、番組の出演者やキャラクターがテレビの前の視聴者に向かって話しかけてくることもありますが、それも一方的で返事をしたところでコミュニケーションが取れるわけではありません。
テレビの中から話しかけてきた時にどんなリアクションをしても何をしていても、テレビは構わず進行していき、赤ちゃんが発したことに対して何かリアクションが返ってくるわけではありません。
あかちゃんがテレビに向かって何か発信してもテレビからは何も返ってこないため、発信しても意味がないと感じて赤ちゃんは受け身になってしまうのです。
テレビの一方的なコミュニケーションに慣れると、自分から伝えよう、相手に何かしようとする気持ちが育たなくなるので、コミュニケーション能力の低下に繋がってしまいます。
赤ちゃんの時にテレビを付けっ放しにしてたらしゃべらない子供になる!?
赤ちゃんがいる部屋でテレビを付けっ放しにして赤ちゃんにテレビを見せて生活していると、言葉の発達が遅いと言われています。言葉が遅くなるだけでなく、目を合わせてくれなかったり、あまり笑わない子供になってしまうこともあるのだとか・・・。
テレビからは色々な音や言葉が聞こえてくるため、赤ちゃんの言葉の発達に役立ちそうな気がしますが、赤ちゃんの言語能力は人との会話で育って行きます。テレビを通した人の声と傍で話す声では赤ちゃんには全く違うものなのです。
親が赤ちゃんに話しかけることで赤ちゃんの脳が発達するという研究結果もあります。しかし、テレビを付けっ放しにすることで、親子のコミュニケーションが減りがちになり、親が赤ちゃんに話しかけてもテレビの音で親の声が聞こえにくくなり、想像力や完成の発達を邪魔してしまうのです。
テレビを付けっ放しにして赤ちゃんにテレビを見せる時間が長いこの方が、時間が少ない子に比べて意味を理解している言葉の数が少なくなってしまうそうです。
母親と接する時間が長く、赤ちゃんに声を掛ける機会も多い母親の声と言うのは、赤ちゃんにとって特別なのです。
実際、私の周りのテレビを付けっ放しにしている家庭では子供が話し出すのが遅かったりおしゃべりが下手だと悩んでいました。
言葉を話し出したりするのは個人差があるので、テレビだけの影響とは言えませんが、原因の一つになっている可能性はあるかもしれません。
また、寝る前にテレビを見せると脳が覚醒してしまうので、夜泣きの原因にもなると言われています。
赤ちゃんにテレビを見せるときはどうしたらいい?
テレビを付けているとテレビに気を取られて赤ちゃんが泣いたりしなくなったりすることもあるので、家事を行う間や一日テレビを付けっ放しにしている家庭もあるでしょう。
しかし、赤ちゃんに長時間テレビを見せるのはやめた方が良いでしょう。テレビを見せるのはもう少し成長した後で、歌やダンスを真似出来るようになる年齢になってから、親も一緒に歌やダンスを楽しむと良いと思います。
テレビやDVDはあくまで実体験が出来ない、いわばバーチャル体験だけのものです。どんなに優れた幼児向け番組やDVDだとしても、バーチャル体験では子供の情緒や知能の発達を促すことは難しいです。言葉を発することが遅れることがあっても、早く話すようになることはありません。
テレビやDVDのすべてを否定するわけではありませんが、内容を理解できる年齢になってから見せても遅くないと思います。
赤ちゃんにテレビを見せるときは、親とのコミュニケーションの一環として見せると良いと思います。赤ちゃんとテレビを見ながら、「今のクマさんは嬉しくて笑ったのかな~?」「これは○○だね~」と赤ちゃんに話しかけて、赤ちゃんが考えるきっかけを作ったり、それによる赤ちゃんの反応にリアクションしたりするなら、良いと思います。それでも、テレビを見る時間は30分程度で納めましょう。
赤ちゃんから見えていなければテレビは付けっ放しでもいい?
テレビが赤ちゃんの発育に影響があると立証されている訳ではありません。しかし、影響がないとも言えないのが事実です。影響を与える可能性があるという話しで、テレビによって100%悪影響があるわけでもないでしょう。
影響が出る可能性があるという事ですが、今までテレビを付けっ放しにしていたからと言って、うろたえる必要はないと思います。子供の発育にテレビだけが関係する訳ではありませんので、その点を理解しましょう。
テレビなど一つだけの要因ではなく様々な要因が重なることで子供の発育に影響が出る事もあります。
赤ちゃんが見えていなくても、テレビを付けっ放しにしていて音だけが聞こえている状態の場合、影響はあるのでしょうか?
音が聞こえているということは聴覚への影響はあるので、テレビを見せていなくても子供の発育に影響を及ぼす可能性はゼロではありません。しかし、先ほども述べたように、それだけで発育に影響するとは言えないと思います。
音による刺激があることは赤ちゃんにとってすべてが悪影響とは言えません。テレビを付けっ放しにして親から話しかけてもらえないなどの状況だと影響が出る可能性があります。
子供の発育のためにはテレビの音を聞かせるより、母親が沢山話しかけてあげるようにすると良いでしょう。
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