猫が激しい運動の後に口呼吸に!健康ならばすぐに息は整います
2018.1.21
猫が口を開けて息をしているところってみたことありますか?本来猫は鼻呼吸する生き物で、口呼吸することはほとんどありません。
激しい運動の後に、口を開けてハァハァすることもありますが、健康ならすぐに元通りに。
猫が口呼吸しているときに考えられる原因について模索してみます。
この記事の目次
猫の口呼吸は病気のサイン?運動後も口呼吸するのは超レア
犬が口を開けて「ハァ、ハァ…」と呼吸している場面はよく見ますよね?
しかし、猫の場合は口呼吸することはほとんどありません。
猫は基本的に鼻呼吸で、なんらかの理由で鼻呼吸ができなくなるような場合を除き、口呼吸することはほとんどありません。
ですので、もし猫が口呼吸しているのであれば、病気などが疑われます。
まれに暑い時期に激しい運動をした後に、口を開けて呼吸する猫もいないことはありませんが、めったに見ることはないでしょう。
犬と同様、体温を下げるための行動ですが病気やなんらかの身体的トラブルがない健康な猫が、口呼吸することは極めて少数なのです。
もし、飼い猫が口を開けてあえぐように呼吸していたら、素人判断ではなく、すぐに病院に連れて行きましょう。
呼吸器や内臓に疾患がある可能性が高いと言えます。
激しい運動のあとに猫が口呼吸している?すぐ治まれば大丈夫
猫は非常に運動の力の高い生き物ですが、激しく動いたあとに息切れすることはあります。
健康であれば、すぐに普通の呼吸に戻り問題ありません。
しかし、ぐったりしている。元気がない。食欲が無い。ふら付いている。これらの症状がある場合には注意が必要です。
【原因1:遊ばせすぎ】
短時間に激しく猫を遊ばせると、猫でも息切れしてしまいますが少し休めば元に戻ります。
息が整わないうちに、無理に遊ばせていると心臓に負担をかけてしまうことになります。
遊ばせるときは、1回の時間は短めに。回数を多く遊んであげると体力の消耗を抑え、心拍を上げ過ぎません。
【原因2:障害がある】
呼吸器系や心臓に障害がると、少しの運動で息切れしてしまうことがあります。
特に心臓に疾患や障害があると、猫が得意な高所へのジャンプでも体に大きな負担をかけてしまうことになり、危険なことがあります。
猫の口呼吸は危険のサイン?運動が原因ならすぐに回復
たまに舌をしまい忘れて「アカンベェ」になっていることはあっても、猫がポカーンと口を開けていることはほとんどありません。
あったとしても寝ているときくらいでしょうか。
猫は本来、鼻呼吸するので、口で呼吸する「開口呼吸」をしている場合は、何か強いストレスを感じている証拠です。
喘息などの呼吸器疾患や熱中症なども考えられますし、日常的に開口呼吸している場合は、何か体に異常がある可能性が高くなります。
早めに病院で診察を受けるようにしましょう。
呼吸が苦しい場合には、体を横にすると胸が圧迫され苦しくなるのを避けるため、横向きに寝なくなります。
前足を広げた状態で座り、お腹で呼吸しているようなら要注意。口の中を見て、舌が紫色になっていたら早急に病院に駆け込んでください。
猫が口呼吸していたら呼吸困難の危険性が!
【呼吸困難の原因】
可能性の一つは、肺や気管支といった酸素を取り入れるための器官に問題が起きている場合。もう一つは、酸素を送るための心臓や血液の機能に問題がある場合です。
猫が呼吸する仕組みは、人間と同じく横隔膜の上下により酸素を取り込んだり、二酸化炭素を排出したりします。
呼吸困難になっている場合は、肺や気管支、横隔膜にトラブルがある可能性があります。
【心臓や血液の障害】
心臓は一定のリズムで伸縮し拍動することで、全身に血液を送り出します。
しかし、心臓になにか問題が起こり、ポンプ機能が不十分だと結果的に呼吸困難を引き起こしてしまう可能性があります。
また、血液の中で酸素を運搬する役割と持った赤血球が減少する「貧血」になると、体に必要な酸素量が充分供給することができなくなるのです。
極度の緊張や興奮が原因で猫が口呼吸になってしまう?
日常的な緊張や興奮といったストレスが原因で、猫が口呼吸になることはほぼありません。
猫が口呼吸していた場合に疑われる病気には、心筋症などの心臓疾患や高血圧の可能性もあります。
これは、よほどの重症でなければ獣医師も見逃すことが多く、治療されないまま進行し、気がついたときには重症化していたという事例は少なくありません。
精神的な影響で口呼吸になることは、非常に稀ですが、もしそうなら「恐怖症」のレベルです。
とはいえ、猫にも個々の性格があり、臆病で内気な性格であれば、あるいはストレスによる口呼吸の可能性ものこされます。
日常生活で猫が大きなストレスを感じる場所の一つが動物病院です。
いつもと違う環境や、普段嗅いだことのない臭い。医師や助手、スタッフ、他の患者さんたちなど見慣れないものや臭いのオンパレード。
小心者の猫には非常に辛い環境かもしれませんよね。
猫の健康のためには定期的な診察も必要ですし、それによって余計なストレスを感じないよう工夫してあげることも必要でしょう。
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