親の介護問題。一人っ子の自分が考えておくべきこととは
2018.4.5
親の介護問題。
一人っ子_02の方は、両親の介護を一手に引き受けなければならないという、漠然とした不安を抱えてはいませんか?
兄妹が居ても、遠くに暮らしていれば実際に面倒を看るのは自分…
という状況になるかもしれません。
そう遠くはない未来にやってくるであろう両親の介護問題。
事前にどのようなサービスが受けられるのかを調べたり、親の資産状況についても話し合いましょう。
また、自分の職場の介護休業の利用実績などについても、事前に調べておきましょう。
この記事の目次
親の介護。一人っ子の自分が引き受ける不安について
一人っ子。
親の愛情を一身に受けて成長する一人っ子。
子供の時はいいかもしれませんが、親が年老いた時に今度は自分が親の世話を一手に引き受けなくてはなりませんよね。
両親の介護に加えて祖父母の介護まで…
実際にそうなるか、ならないかは、その時になってみないと、わかりませんので何とも言えません。
もし、すべてを一人で引き受けなければ、ならなくなった時には、どうしたらよいのでしょうか?
「一人で両親の介護」
すぐに面倒を看なければならない訳ではないけれど、そう遠くない未来にやってくるであろう現実について色々と考えてみました。
親の介護問題について。一人っ子だからと言って一人で介護するわけではない
では、一人っ子のみなさんは、実際にどういった点が具体的に、気になるのでしょうか?
・金銭的な負担
・みんなが別々に病院に入院したり、介護施設へ入所したりすること
・命にかかわる問題や、親の老後を一人で決断しなければならない
などが、主にあげられる心配事ではないのでしょうか?
お世話することに時間をとられて、続けられなくなることも考えられます。
自分に子供が居る場合は、自分の生活と仕事、介護を同時進行できるのかどうか不安になりますよね?
また、夫の両親の介護などがあると、これまた大変ですよね。
「自分一人でしなければ」というような、漠然とした「○○しなければ」の呪縛に身動きが取れない状態になってしまうかもしれません。
ですが、実際には自分が知らないだけで、様々な介護サービスが、世の中には存在しています。
知識というのもは、人生を歩む上で最高の武器になります。
周りに、介護を経験した人はいませんか?
実際に介護を経験した人や、介護中の方からも、色々な話を聞いてみるのもいいですね。
どういうものかわからないから、漠然とした不安になってしまうのでしょう。
現実を知れば、どのように対応すればよいのかを、考えることができます。
親の介護が不安…。一人っ子だからと言って抱え込まないで
兄妹が居ないので「手分けする」ということが、できませんよね?
でもよく考えてみてください。
兄妹だからといって、必ずしも同じ町に住んでいるとは限りません。
兄妹だとしても、大人になり自分の人生を歩んでしまえば、距離的に親の介護を直接的に、携われない兄妹も出てくるでしょう。
こうなると、それはそれでまた、トラブルになったり、不平不満が出てくるものです。
ですから「頼る人がいない」ということは「覚悟を決めやすい」ということでもあります。
頼りになるかわからない兄妹が、地方にたくさん居るよりは、行政サービスをフル活用した方が、介護がスムーズに進むかもしれません。
「私ばっかり…」という不平不満も出ませんしね。
まずは、住んでいる市区町村の『地域包括支援センター』へ、相談してみましょう。
実際に親の介護をするわけではなくとも、どのような介護サービスが受けられるのかを事前に調べて勉強しておきましょう。
公的サービスは、自分で申請しないと受けられません。
でも、様々なサービスがあります。
市区町村の福祉課で、頼りにならない提案があったとしても、支援センターでは自分や親の生活にマッチした介護サービスを提案してくれることもあります。
周りに相談したり、助けを求めよう
自分の仕事を持っていますか?
自分の仕事があるなら、親の介護を理由に退職したりしてはいけません。
仕事を失うということは金銭的な事だけではなく、世間とのつながりも途切れてしまうということになります。
どんなに大変でも、仕事を辞める選択だけは、しないようにしましょう。
自分の働いている職場の就業規則で、介護休業の取り扱はありますか?
制度は充実していても、実際に利用実績がなければ会社としても対応に困るかもしれません。
人事部や、上司にそれとなく介護休暇や介護休業の制度について聞いてみましょう。
一人っ子だとしても、孤立無援で両親の介護を、一手に引き受けなければならない訳ではありません。
両親の兄弟や、親戚。
近所の人や民生委員、地域ボランティアなど、頼れる人は周りにたくさんいるはずです。
困った時には、誰かが助けてくれる人生を、両親は送ってきたはずですよ。
自分一人で抱え込まないで、周りにどんどん相談するようにしましょう。
話さないけれど、介護経験者や介護中の人は、たくさんいるはずです。
きっとみんな、力になってくれるはずです。
負担になりすぎない介護をするためには
もしも、親の介護が本格的になってきたなら、実際に受けられる介護サービスを調べたりすることも大切ですが、親の資産状況についてもしっかりと把握しておきましょう。
年金の支給額により、どのような介護体制がとれるのかも変わってきます。
また、親の名義の不動産や株式、預貯金などによっても、介護計画が変わってきます。
いくら親とは言え、お金のことは話しにくいですよね?
でも、現実に今までのような生活ができない訳ですから、このあたりは覚悟を決めて、ビジネスライクにしっかりと話すようにしましょう。
資金のあるなしで在宅介護になるのか、施設利用ができるのかに違いが出てきます。
こうなると、自分の生活スタイルにも直接かかわってくる問題となります。
やはり、資産がある方が選択肢が増えます。
お互いに、お互いの生活の負担に、なりすぎないような、介護ができるといいですね。
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