猫の鳴き声と気持ち。クルクルと鳴くときに求めていることとは
2018.4.11
猫の鳴き声は一般的に「ニャー」となりますが、実はその他にもいろいろな鳴き方をするのです。
「クルクル…」「ゴロゴロ…」は、甘えている証拠?人間を操る呪文かもしれませんね。
猫の鳴き方の違いや、鳴き声の使い分けなど、猫の気持ちを鳴き声から推察してみましょう。
この記事の目次
クルクル…と聞こえる鳴き声。そのとき猫の気持ちは?
猫がほんの少し口を半開きにして、可愛らしい声で「クルクルクル…」という感じの声を上げることがあります。
これは、あなたに構って欲しいという甘えのサイン。「あそんでよぅ」というアピールです。
猫の性格や普段の行動から、要求することが違う場合もありますが、基本的には「猫から何かを要求している」という行動です。
ヒマを持て余して遊んで欲しいときに、こんな鳴き声を出してきたのなら、お気に入りのおもちゃを取り出して見せたらハイテンションで飛び跳ねるかも。
「プゥーン」とか「きゅぅ~ん」と下から上に上がるようなイントネーションの鳴き方は、「思い通りにできない、うまくいかない」と言ったときに出てしまう声のよう。
「ちょっと困った」というニュアンスを感じられるかもしれません。
高いところなど、行きたいところに行けない・届かなといった、ちょっとイライラしつつ困ったときつい出てしまうのでしょう。
この声の直後に、上ってはいけない場所にチャレンジしてしまい、物を壊されたりすることもあるので、家庭によっては要注意ですね。
猫の鳴き声「クルクル…」は、猫にとって願いが叶う呪文?
猫同士は鳴き声では会話しません。けれど、飼い主や同居している人間には、鳴き声や喉を鳴らして要求を伝えてきます。
猫は自分の鳴き声や、喉をゴロゴロ鳴らすなどの行動を取ると、人間が要求に応えてくれることを学習して、状況に合わせた行動を取るようになります。
どうしたら自分が望むことを叶えてもらえるか、きちんと考えて行動しているのです。
野良猫よりも人間と一緒に生活している猫の方が、おしゃべりです。
特に子猫は「お腹がすいた」「遊んで」「寒い」などの意思を伝えるために鳴き声を発します。
鳴くことで母猫が様子を見に来ますし、面倒を見てもらえるからです。
離乳期以降は、いくら鳴いても母猫は相手をしてくれませんし、逆に声をだすことで敵に見つかるなど危険が増えることを覚えて、あまり鳴かなくなります。
ところが人間と生活する猫は、大人になっても人間が面倒を見てくれるので「鳴けば要求が叶う」ことを学習し、覚える猫ほど、よく鳴く猫になります。
いくら鳴いても、飼い主が要求に応えてくれないことが続くと、あまり鳴かない猫に成長するでしょう。
猫がクルクルという鳴き声はリラックスして体調バッチリ!
猫の鳴き声といえば?と問われたら、ほとんどの人が迷わず「ニャー」と言うでしょう。
でも猫と暮らしていると、「ゴロゴロ…」や「クルクル…」のような不思議な鳴き声を上げることがあります。
初めて猫を飼った人は、どこか具合が悪いのではないかと心配になってしまうかも。
でも、当の本人(?)を見てみれば、具合が悪いどころか気持ちよさそうで幸せそうな顔。
「ゴロゴロ…」や「クルクル…」は非常にリラックスしているときのサインのようなもの。
機嫌が良くて「ゴロゴロ…」は、よく知られていますが、ちょっと響きの違う「クルクル…」は、こんな鳴き方するの?と戸惑ってしまうかもしれません。
普段から猫をよく見てあげてください。
具合が悪くてグッタリしている時と、ただただ眠たくてぐっすり寝ているときや、ダラーっとリラックスときは簡単に見分けられるはず。
ちなみに鼻の頭が渇いているのも要注意ポイントですよ。
クールなイメージがある猫ですが、行動や表情からいろんな感情を読み解くことができるのです。
「ニャー」と「ニャッ」では意味が違う?猫の鳴き声の不思議
猫がニャーニャー鳴いてくるときの多くは、猫から何か要求があるサイン。
主な要求としては次のようなものがあります。
・お腹が空いた
・構って欲しい、遊んで
・トイレが汚い
・行きたいところに行けない(ドアが閉まっている、邪魔なものがある)
などがあります。
そろそろお腹が空く時間かな、という頃ならご飯の要求。食べたばかりなら遊んで欲しい、など一緒に過ごす飼い主なら、きっと気持ちがわかるはず。
「ニャー」と長く鳴かずに「ニャッ」と短く鳴くのは、猫にとって挨拶の意味があるのだそう。
名前を呼んたり、話しかけたときの反応として「ニャッ」と返事を返してくれたら、あなたを仲間だと認めている証拠です。
猫たちだけの中でも「ニャッ」とか「ウニャッ」と短い鳴き声でコミュニケーションを取っているように見える場面があります。
本当はなんて言ってるのか、知りたくなりますね。
猫は発情期になると鳴き声や行動に明らかな違いが!
メス猫は、発情周期があり「発情前期→発情期→発情後期→発情休止期」というサイクルがあります。
発情前期になると、メス猫は体をこすりつけたり、スプレー行動やよく鳴くようになります。
これらは、ほぼ同時期に見せる行動で、顔や体を壁や家具・飼い主の体にグリグリとすりつけてきます。
また、目の前に来てコロンと仰向けになり、お腹を出して左右に体をひねって転がるようなしぐさを見せることもあります。
スプレー行動は、オスを惹きつける匂いを発する尿をまき散らしてしまうもの。オス猫より範囲や回数は少ないのが普通です。
鳴き声も、犬の遠吠えのような、普段聞かない大きな声や太い・低い声で鳴くことがあります。
人間の赤ん坊が泣く声に似ていることもあり、深夜にこの声で鳴かれるとちょっと怖いですね。
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