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【韓国の食習慣】わかめスープで誕生日をお祝いする理由

2018.1.29

韓国では、誕生日にわかめスープでお祝いをするのが一般的だそうです。

でも、誕生日にわかめスープというと、ちょっと意外ですよね。

しかし、それには理由があります。

わかめスープと韓国の食習慣についてご紹介します。

韓国の誕生日の習慣、誕生日に食べるものと言えば

韓国では、誕生日の朝にわかめスープを飲むという習慣があります。

誕生日にわかめスープ、と言うと日本人から見ると何でだろうと思いますよね。
特に手の込んだ料理でもないですし、誕生日というお祝いの席にはちょっと地味な印象です。

しかし、これには理由があります。

韓国では、母親が出産した後に始めて食べる食事がわかめスープと白いご飯なのです。
今はわかめはたくさん養殖され、簡単に手に入るようになりましたが、昔は貴重な食べ物でした。
産後の母親は、栄養分を摂るためにわかめスープを食べたと言います。

わかめの養殖が始まり、わかめがたくさん取れるようになった今でも、その文化は残っています。

また、韓国では誕生日は、本人に対してお祝いだけではなく、母親に「生んでくれてありがとう」と感謝をする日でもあります。
感謝を忘れないように、わかめスープを誕生日に飲むという文化が残っているのでしょう。

じゃあ、ケーキは食べないの?という疑問もあると思いますが、夜は家族みんなでケーキを囲むというのが一般的なようです。

韓国ドラマで目にしたこともあると思います。

誕生日が母親にも感謝をする日だなんて、とっても素敵な文化ですね。

韓国で誕生日にわかめスープを食べる習慣

韓国のわかめスープは、栄養豊富で体力の回復に効果抜群です。

牛肉でとったダシに、にんにく、塩、しょう油、ごま油を加え、わかめをたっぷりと入れます。
赤ちゃんを産んだ後には、母体の体力は低下してしまいます。
そのような時にも、産後の1ヶ月は毎日わかめスープを食べて体力を付けるといいます。
わかめには、カルシウムやヨードなどが豊富に含まれ、健康な血液や骨を作るのに必要なミネラル成分が多いのです。

・わかめは産後の子宮収縮と止血の役割がある
・わかめは鉄分豊富で母乳の出が良くなる
・産後は便秘になりやすのでわかめの食物繊維が良い

わかめスープと白いご飯は韓国の宮廷料理としても出されていました。

韓国で出産すると、韓国の産後調理院で2週間わかめスープが出るそうです。

韓国の誕生日は家族でお祝いが習慣

韓国で驚くのは、親戚付き合いの濃密さです。

チュソクという時期には親戚一同が集まります。
チュソクは、日本で言うとお盆に近い行事です。

ご先祖様へのお供えも含め、大勢集まる親族のためにお供えのお餅やさまざまな種類のチヂミなど、大量の料理を作らなければなりません。
大勢集まるのですから、食事の準備も大変で、女性陣は朝から調理に追われます。

当日の朝には、男性のみが行う儀式『チャレ』という物を行った後に、みんなでお供え物を食べたり、ご先祖様のお墓参りへと向かいます。

他には、留学中でも毎日家に電話をしなければいけなかったり、お嫁さんはマメに義両親に連絡を入れなければならなかったり、日本と比べ親戚や家族の関係はとても濃いのです。

誕生日も、もちろん家族での大きな行事です。

結婚していて義両親の誕生日を忘れると大変なことになるそうですよ。
誕生日の朝には、ご両親が近い距離に住んでいるなら朝作りに行き、遠方にいる場合には電話を入れるというのが礼儀です。

韓国の食習慣は他にもいろいろ

誕生日にわかめスープを食べるというのは、韓国独特の文化です。

このように、その国ならではの食習慣はいろいろありますよね。

【豆腐】
韓国ドラマで出所祝いのシーンがあったら、そこで豆腐を見たことがありませんか?
塀の外に出た瞬間に豆腐を食べるシーンを見たことがあります。
これは、真っ白な気持ちで一から出直すという意味が込められています。

【ビビンバ】
韓国料理といえばビビンバを思い出す人も多いでしょう。
ビビンバは19世紀後半にはあったという文献が残されていますが、実際にはもう少し古くからあったのではないかと言われています。
もともとは、急な来客があった時に、残り物をまとめて出したのが始まりとのことです。
【インスタントラーメン】
韓国でラーメンというと、インスタントラーメンのことです。
飲食店でラーメンを注文すると、お店の人はインスタントラーメンを作り始めるというのですから、日本人から見ると驚きますよね。
食べ方も日本とは違います。
日本ではラーメン丼に移して食べますが、韓国では鍋のまま食べたり、鍋のフタをお皿にして食べるのです。

韓国で赤ちゃんが生まれたら行われる風習

韓国では誕生日はたいへん重要な日ととらえています。
誕生日には、わかめスープを飲んで、親への感謝と無病息災を願ったりと家族と過ごすことが一般的です。
しかし、最近は恋人同士や友達と過ごすという人も増えてきているようです。

韓国では、子供が誕生すると近所の人に知らせるための儀式があります。
男の子が誕生したら赤い唐辛子、女の子なら炭をわらで結んだ飾りを飾ります。
唐辛子には魔よけの意味もあるそうです。

また「赤ちゃんが生まれたので、21日間は訪問は控えてほしい」という意味もあり、これは韓国では常識のようです。

今は、出産は病院でする人が増えて、出産後すぐに病院にお祝いにかけつける人も増えていますが、昔は自宅出産でした。
今ほど医療も発達していませんでしたし、新生児の死亡率も今よりも高かったのです。
そこで、生まれて間もない抵抗力のない赤ちゃんが、外部の人と接触して病気などに感染するのを防ぐためだったと言います。

この記事の編集者

意味ペディア編集部

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