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親の介護問題・・・20代が抱える悩みについて

2018.1.31

高齢化社会が進む日本。今、介護に関する問題が多くなっていますが、親の介護の問題に直面する20代などの若者が増えているといいます。

20代と言えばこれから就職する人、または結婚する人も多くなる年代。

そんな時にぶち当たる親の介護・・・その問題点について調べてみました。

20代でも親の介護をしなければいけない現実がある

高齢化社会が進み、自分の両親が認知症などになったことによって、その介護の負担が子供にかかってくる場合もありますが、まだ20代であっても親の介護をすることがあるかもしれません。

ある人は大学生だった時に父親が認知症になりました。父親は休職し、最初は母親が仕事しながら介護していたので、最初のうちは影響はなかったといいます。

しかし、翌年以降に認知症が進行していき、仕事している母親だけでは介護することが不可能になり大学生の自分も手伝うことに。

そのうち就活する時期になったそうですが、介護が忙しく就活している余裕もなかったといいます。就きたい職種があったそうですが、介護のためにあきらめたそうです。

子供が親の介護をするのは当たり前と言えるかもしれませんが、まだ未来のある若い人が夢をあきらめて介護するのはつらすぎる現実といえるでしょう。

20代で親の介護をすることになった若者が抱える問題とは?

少子化と高齢化が問題となっていますが、夫が要介護者となった場合、妻が介護できるとは限りません。共働き夫婦が増えたことにより、介護ができる専業主婦が下ってしまったのです。そのことにより、まだ10~20代の子供が介護しなくてはいけないという状況になっています。

自宅で子供が親の介護をする場合、その子供の教育上に問題が起こってきます。介護をしているために、大学への進学をあきらめなくてはいけない、又は大学へ入学したものの授業に出ることができず、退学してしまうなどの問題です。

家でずっと過ごすことになってしまうので、同世代の友人と交流する機会も減ってきます。家を空けることもできないため、仕事をすることもできません。友達がどんどん就職していくのに、自分だけが取り残された感じになってきます。

さらに大黒柱だった父親が働けないとなると、いくら母親が働いたとしても経済的には苦しくなります。結婚だってあきらめなくてはいけない可能性もあります。

介護は本人だけの問題ではないのです。

親の介護をするなら、結婚はしないという女性が増えている

これから結婚をする人にとっても「介護」は問題になってくるかもしれません。

「介護」は体力的、精神的にも負担がかかることです。そして金銭的な問題も出てくるでしょう。

自分の親を介護するとなっても大変なことです。そのため、結婚相手の親を介護するとなるとなおさらのことです。

20代の女性に「彼氏が親の介護をしてほしいと言ってきても、結婚するか?」という質問をしてみました。そうすると、ほとんどの女性が結婚することをやめると答えたそうです。

「介護がどれだけ大変なことだかわかっていない。」「彼氏の親を介護する義務はない。」「介護してもお金がもらえるわけでもない。期待されても困る。」と言った理由を述べる女性が多いようです。

親の介護に備えて、20代でも何かするべき?

親の老後について、20代の人たちはどう考えているのでしょうか?自分が介護するかもしれないということまで考えているのでしょうか?

自分の親の老後を考えて、何かしているかどうかを聞いてみると。「貯金」と答えた人が2割弱いたそうです。しかし、「特になにもしていない。」という人が7割弱。現実には何も対策について考えていない人が多いというこでしょう。

「自分が介護するよりは、施設にお願いしたい。」という理由で貯金する人も多いでしょう。しかし、「親とじっくり相談してから決めたい。」という人もいるようです。

介護の問題は親本人だけの問題ではないため、健康なうちから子供と連絡をとりあったり相談するようにしている、という親もいます。

親の介護に関して不安な面はあったとしても「今は健康だから、そのうち考える。」という人も多いのかもしれませんが、いつどうなるかは誰にもわかりません。20代であったとしても、親を介護する日がすぐやってくるかもしれないのです。そのためにも早い段階から対策を始めた方が良いでしょう。

親の介護は義務ではない!一人で抱えこまないようにしよう

仕事として介護をしている介護福祉士の人の中には、子供が親の介護をすることに関して「義務ではない。」と考えている人もいるようです。

介護福祉士の仕事は、介護だと割り切って考えられるから頑張れると言います。そしてその仕事が終われば介護から解放され、自分の時間を過ごすことができます。

その時間があるからこそ、また次の日からの介護の仕事を頑張ろうと思えるし、利用者の人にも優しく接することができるようです。

しかし、家族の介護となるとそうはいきません。24時間介護するようなものです。

介護は一人でできるものではない、とその介護福祉士の人は言います。

もし兄弟がいるのであれば、交代で介護するようにした方が良いでしょう。もし金銭的な問題がないのであれば、介護サービスを利用することなども検討しましょう。

介護される親にとっては子供に介護してもらいたいと考えているかもしれませんが、一人で抱え込まないようようにしましょう。

この記事の編集者

意味ペディア編集部

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