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アクリル素材の服を洗濯する時は縮みより注意したい事がある

2018.3.2

アクリルって洗濯すると縮む?洗濯の時の注意ってある?家で洗濯出来るの?

アクリルで注意したいのは縮みより伸びや毛玉だった!?

ニット製品は洗濯の方法を間違うと縮みの原因になるのでお手入れが難しいイメージがありますが、アクリル素材のニットのお手入れはどうしたらいいのでしょうか。

アクリルは洗濯すると縮みやすい素材なの?アクリルってどんな素材?

アクリルとは、化学繊維の一種です。アクリロニトリルという成分を主としていて、ウールに似た肌触りに加工出来る繊維のため毛糸や毛布、ニット製品に使われています。

・アクリルが使われている製品
セーターや靴下など冬用の衣類や毛布などの寝具に加工されています。軽くて乾きやすい特徴がありますが、ウールに比べると肌触りや保温性は劣ります。また、衣類以外にもぬいぐるみやカーテンなどにもアクリルが使われています。

アクリルはウールよりも安価で強度が強いという特徴があります。耐光性、染色性、薬品、油、カビ、虫などにも強いというメリットがあります。吸湿性が悪いですが、その分濡れた時に乾きやすいのも特徴です。

アクリルの原料をたどっていくと石油です。その後、アクリル繊維の原型が出来上がり、アメリカの会社が工業生産したためアクリルが広く知れ渡るようになりました。

安価なニット製品はアクリル製品も多く、洗濯の際は縮みや伸び、毛玉に注意しましょう。

お気に入りのニット帽を洗濯!アクリル製品なら縮みに注意

アクリルやウールなど素材によって洗濯での注意点が違います。ニット帽は伸縮性のある編み方をしている帽子も多く、洗濯方法を間違うと縮みの原因になってしまいます。

洗濯する前に商品のタグを確認して、その洗濯表示に従って選択しましょう。面倒でも洗濯機の使用は避けて、手洗いをおすすめします。

基本的には、中性洗剤を溶かしたぬるま湯でそっと押し洗いをして、よくすすぎましょう。帽子に限らずニット製品は洗剤のすすぎ残りが起きやすいので丁寧にすすいで下さい。

また、洗濯後の乾燥の時にも型崩れ防止のポイントがあります。干す時は丁寧に形を整えてください。

なお、ニット帽にはアクリルが良く使われています。アクリルは比較的縮みにくいと言われていますが、毛玉になりやすい素材です。

アクリルなどの化学繊維は天然繊維に比べると丈夫ですが、帽子は型崩れしてしまうと台無しになってしまうので手洗いの方が安全です。

また、アクリルのニット帽は頭のラインにゴムが入っていることがありますが、洗濯の時に切ってしまわないように注意しましょう。

アクリルは洗濯で縮みにくいけど伸びやすい!?

ウール素材は洗濯で縮む場合がありますが、勝手に伸びてしまうことはほぼありません。しかし、アクリルの場合は伸びてしまう可能性もあるのです。

ニット製品は編み物のため繊維が自由に動く構造になっています。体にフィットしていても伸縮性がいいのはそのためです。

アクリルの場合、ウールに比べて表面が滑らかで滑りやすいので、着ているだけでも伸びてくることがあります。デザインや編み方によってはハンガーにかけているだけで伸びてしまいます。

また、ニット製品は通常の布よりも糸が引っかかりやすく気が付かないうちにひっかけて切ってしまうこともあります。洗濯やクリーニングによってこの部分がどんどん広がってしまうためお手入れの前にチェックしましょう。

なお、ニットとニット以外の布を組み合わせたデザインの服があります。おしゃれですが、異素材の組み合わせのため無理がかかりやすいです。着脱するだけでニット部分は伸びて行きます。ニットと布の伸縮率が違うため、伸びてしまったニットと布の境目がヨレてしまう事があります。

洗濯が縮みの原因?元に戻す方法は?

ウールのニットの場合、洗濯機で普通に洗ってしまうと間違いなく縮むでしょう。ドライマークがついているウール素材のニットを縮ませずに洗濯するには水の影響を最小限にすることが大切です。

ニットが水に濡れている状態で動かしてしまうと型崩れや縮みの原因になります。そのため、水に濡れている時は動かさないことが大切です。また、使用する洗剤もニット洗濯に向いているものを使用しましょう。

クリーニング店には自宅で洗濯に失敗して縮んでしまったニット製品を伸ばしてほしいという依頼が少なくありません。洗濯したら縮んでしまっても諦めるのはまだ早いですよ。実は元に戻せる技があるんです。

乾かす時に、元のサイズになるように引っ張りながら干せばいいのです。ニットの中に元のサイズと同じになるように模った段ボールなどを入れて干してみましょう。

アクリルは丈夫な素材でも洗濯できるかはタグを確認

洗濯機のマークや手洗いのマークがあって、繊細なビーズや刺繍などの飾りが無ければ水洗いすることが可能です。水洗いする時には洗濯の仕方に注意しましょう。

洗濯機に手洗いやウール、おしゃれ着、ドライなどのコースがある場合は、そのコースを選択します。洗濯機にニットを入れる場合は、汚れやすい襟や袖が外側に来るように畳んでネットに入れてください。

水洗いが出来る場合は、使用する洗剤は一般的な洗剤でも大丈夫ですが、風合いを良く仕上げるために柔軟剤も使用しましょう。

ニット製品は静電気が起きやすいですが、柔軟剤は静電気を防ぐ効果もあります。

水洗い不可のドライマークがついている場合は、手洗いしてください。

ホームクリーニング用の洗剤を溶かした水の中で優しく押し洗いをして、畳んだ形のまま洗濯機で30秒程脱水します。柔軟剤を入れた水に3分ほどつけた後にまた30秒程脱水します。洗濯機にドライコースがある場合は、洗濯機任せでも良いと思います。

干す時は必ず形を整えて日陰に陰干しします。この時、ハンガーにつるすのではなく、平干しした方が型崩れ防止になります。ハンガーにつるしてしまうと伸びてしまう恐れがあります。

この記事の編集者

意味ペディア編集部

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