お腹に空気がたまる原因。そのほとんどは口から飲み込む空気!
2018.3.4
お腹が張って痛みや不快な感じがする。それは腸などに空気がたまっているのかも。
なぜ、そんなにガスがたまるの?その理由と対処法は?
ガスが溜まるメカニズムや日常生活での注意点をまとめてみました。ストレスを無くして健康的な生活を目指しましょう。
この記事の目次
お腹に空気がたまる。その原因は無意識の行動にあった?
お腹が「痛い」というよりも「張る」感じで不快感があるという経験をしたことはありませんか?
多くは自然に治ってしまうものの、大きな病気のサインだったら……と不安を感じて病院へ。レントゲンを撮ってみたら、その結果は「溜まったガス」と言われ、ホッとするやら恥ずかしいやら。
消化管内にガスが生じることは、いわば当然ではあるのですが、溜まり過ぎると腹部の張りや痛みといった不快感に繋がります。
原因としては次のようなことが考えられます。
・乳製品や豆類の摂りすぎ
・食べるときに空気を飲み込んでいる
・早食いの癖がある
・普段から無意識に空気を飲み込んでいる
・炭酸飲料を良く飲む
・頻繁にガムを噛む
・ストレスが多い生活をしている
ストレスや癖で空気を飲み込んでしまっていたり、ガスが発生しやすい食生活の偏りがないか、自分の生活を見直してみましょう。
お腹に空気がたまるのはストレスで飲み込んだ空気が原因?
お腹が張る不快感。ゴロゴロと鳴ったり、頻繁にオナラが出そうで人前が不安。特に女性にとっては悩ましいことです。
一般的に、お腹が張るなど体内に溜まったガスのほとんどは、口から飲み込んだ空気。
10ミリリットルの水を飲んだとき、2倍弱にあたる18ミリリットルもの空気を飲み込むこともあるといいます。
飲み込んだ空気は、そのほとんどがゲップとして口から排出されますが、それ以外の空気は胃から腸へと送られてガスになります。
口から入った空気は、8割ほどが窒素。窒素は体内で吸収されることがないため、オナラとして外に排出されるのです。
飲み込む空気が多くなり、ゲップや腹部のガスが増える状態を「呑気症(どんきしょう)」と言います。
食事などでも空気は飲み込まれるものの、ストレスや不安を感じやすい人は空気を飲み込むこう傾向が強いのです。
呑気症が原因と鳴って厳秘や下痢などを引き起こし、過敏性腸症候群になってしまう人も少なくないといいます。
お腹が張る・空気がたまる。原因に病気が潜んでいる場合
お腹に空気が溜って張るといった症状は、食事やストレスが引き金になって知らず知らず空気を飲み込んでいるのが原因。
しかし、それ以外にも注意したいことがあります。
◆暴飲暴食
大食いや飲み過ぎで、短時間のうちに胃腸に食物が送られてしまうと、消化器の粘膜が炎症を引き起こし、腹部の張りを感じるようになります。
ストレスからの暴飲暴食を控えたり、普段から健康を考えて食事の内容とバランスを考慮した食事を摂ることも必要です。
◆腹部にハリを感じる病気とは?
・過敏性腸症候群
・腸閉塞
・大腸癌
・胃潰瘍
・十二指腸潰瘍
などがあります。
お腹が張った状態が頻繁に起こる、続くと言った場合には安心のためにも検査を受けておくといいでしょう。
食事のときは、慌てて口に詰め込むような食べ方はせずに、心にゆとりをもってゆっくりと食事を楽しめるといいですね。
お腹にたまる不快な空気。食生活や睡眠などの積み重ね
口から空気を飲み込みやすくなるのは、心身にストレスがかかっている証拠。
スポーツなどで体を動かしてストレス解消ができれば、ガス対策だけでなく健康全般にプラスになります。
睡眠不足は自律神経の乱れにつながり、腸の働きまで阻害されることになります。規則正しい生活を心がけて睡眠を取り、どうしても難しいときには効率手的に昼寝などの短い睡眠を活用しましょう。
食事は「早食い」「大食い」は避けて、意識的に「ゆっくりと良く噛む」だけでも、余分な空気を飲むことの防止になります。
冷たい飲み物は腸に負担を掛けるため、温かいものや常温を心がける。野菜涙も、冷たいサラダなどよりも、根菜類を中心に温野菜で食べることをおススメします。
たかがガスと侮らず、疲れや生活の乱れが知らず知らず自分の体に負担を掛けていないか、今一度、生活スタイルを見直して見ましょう。
お腹に空気がたまる。食事量の増加はありませんか?
胃に空気が溜って苦しく感じるのは、「空気嚥下症」ではありませんか?
特にこれと言ってストレスになるようなことは思い当たらない……?
でも知らず知らず体にはストレスがかかっているものです。
少しだけ睡眠時間を削って勉強や仕事を頑張っていた、ということも充分ストレスになりえます。
食後、そんなに食べ過ぎたわけではないはずなのに、やけにお腹が苦しい。実は、食べ過ぎというよりもガスのせいでお腹が張って感じるのかも。
ゲップをすると少し楽に感じる、といった場合には内側から圧迫していたガスが、少しだ出たことで楽になったのかもしれません。
胃や腸にハリを感じて診察や検査を受けても、目立った病気などの原因がない場合には、このようなストレスが原因のガスによるものがあるのです。
胃のハリと同時に、過食やおやつの摂りすぎなどはありませんか?
間食を含めた食事量の増加が、空気を飲み込む機会を増やしてお腹を中から圧迫するガスの原因になっていることが考えられるのです。
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