歯に激痛！救急車を呼んでもいい？救急車は重症の人が利用します

歯に激痛が！救急車と呼んで病院に行きたい！

現役の消防団員の方に「歯が痛くて救急車を呼ぶのはアリか？」と質問してみました。

「時々ですが、『歯が痛い』という理由で救急車を呼ぶ人がいます。何かのテレビ番組で見て、歯の痛みを放置してたら重病になると言っていた・・・などと理由を言って。

ただの虫歯で救急車を呼ばれても、搬送できる病院はほとんどないですね。

あったとしても、口腔外科の先生が応急処置程度の処置をしてくれるくらいでしょう。

夜中に急に歯が痛くなったというだけなら、朝まで我慢してかかりつけの歯科に行く方が懸命です。

平日の昼間であれば自分で歯医者さんに行く方がいいですね。重病の患者さんを優先的に病院に運びたいと思いますし。」

救急車で搬送されてた場合、通常であれば救急室に搬送されます。
この救急室は、内科や外科的な対応をしているところですので、「歯が痛い」と言って救急車で病院に行っても、どうにかしてくれるわけではないようです。

歯科医が救急の当直ということもほとんどないでしょうから、救急車で病院に行っても「外来に行って診察を待ってください」と言われてしまう可能性があります。

休日や夜間の場合、救急病院に行って治療してもらおうとしても、継続的な治療を目的として行う場所ではないため、応急的な処置をされて帰されることになります。

痛み止めが処方されて、「後日歯医者さんに行ってください」と言われるようになるでしょう。

歯に激痛が起きて救急車で病院に！病院スタッフの声

歯が痛い！と言って救急車で患者さんが運ばれてきた場合、病院スタッフはどう思うのでしょうか？

「とある夜、『歯が痛くて眠れない』という理由で救急車で運ばれてきた患者さんがいました。ギリギリまで我慢したけど、ついに我慢が出来なくなったようです。
話を聞くと、数日前からその症状はあったようなのですが、仕事が忙しくてなかなか歯医者さんに行けなかったようです。
痛み止めで何とかしのいできたけど、極限を超えてしまったとのことでした。

歯が痛くなるとどうにもできないのはよくわかりますが、本当に救急車が必要な患者さんが後回しになってしまいます。
緊急性のある患者さんの命に危険が及ぶことも有り得るのです。

歯が痛くなると助けてもらいたくなる気持ちは理解できますが、救急車を呼んでしまうのはいかがなものかと思います。

歯が痛いから救急車を呼ぶという考えはやめた方がいいですね。」

夜中に歯に激痛が起きたときは救急車ではなく夜間救急を！

夜中に歯が痛くなった、転んで歯が折れた、ぶつかって歯が割れてしまったという時は、夜間救急を利用するようにしましょう。

自治体によっては夜間救急の歯科医もありますので、自治体のホームページで確認してみてください。

自宅と歯科医が併合している場合、診療時間が終ってしまっていても電話が通じることもあります。「治療をしてもらった歯に激痛がある」という場合は、一応電話で連絡をしてみましょう。

大都会ですと、24時間営業している歯科医もあります。

昼間に仕事で行くことが出来ないのなら、こういった歯科医を利用するのも良いですね。
かかりつけ医でなかったとしても、応急的な処置はしてもらえることがありますので、利用してみるのも良いでしょう。

歯が激痛で耐えられない時の対処法

歯が激痛で耐えられないという時は、救急車を呼ぶのではなく市販の痛み止めを利用しましょう。

市販されている痛み止めの中には、強い効果があるものもありますので、そういった痛み止めを飲んで痛みを抑えるようにしましょう。

歯科医で処方される痛み止めと成分が近いものも市販されていますので、薬局に行って薬剤師さんに相談してみると良いですよ！

痛みが良くなったからと言って、そのままにしておかず、必ず歯科医に行って治療をしてもらうようにしてください。

痛み止めを飲んでいる間は痛みがなくなって普通の生活が出来るかもしれませんが、虫歯の進行が止まるわけではありません。

痛み止めのほかにも、市販されている冷却シートを使って頬を冷やすのも痛みを軽減させる方法の一つです。

歯が痛くなる原因は、歯の中の血液の量が多くなり神経を圧迫してしまうことです。患部を冷やすと血流を遅くすることが出来ますので、こういった方法も効果的と言えます。

また、歯に食べかすが詰まっている場合も、神経を圧迫する原因になることがありますので、歯を綺麗にして痛みを軽減させましょう。

歯が激痛！やってはいけないことって何？

歯が痛い時、痛みを軽減させる、または痛みを悪化させないためにやってはいけないことがあります。

■歯を触る

歯が痛い時は気になって歯を触ってしまうことがあります。歯を綺麗にする目的で触っているのなら別ですが、気になって歯を揺さぶってみても痛みは変わりません。それどころか、手についたばい菌が患部に侵入して痛みを悪化させてしまうこともあります。

歯の状態が気になる気持ちはわかりますが、舌などで触ってしまうのもやめましょう。

■入浴は控える

身体の体温が上がると歯の痛みが強くなります。これは、体温が上がることで血液の流れが良くなってしまうためで、血流が神経を圧迫して痛みが増してしまうからです。入浴は控え、ぬるめのシャワーなどで対処しましょう。

■お酒やたばこもNG

お酒を飲む人やタバコを吸う人はどうしても手が出てしまうかもしれませんが、お酒を飲むと体温を上げて血流が良くなります。
たばこには歯を刺激する成分も含まれているため、痛みを強くしたくないのなら控えるようにしましょう。