パールのネックレス、冠婚葬祭における正しいマナー
2018.4.12
パールのネックレスは冠婚葬祭どちらでも使えると言いますが、本当のマナーをご存知ですか?
特にお悔やみの席では気を付けなければいけないこともあります。
大人の女性として恥ずかしくないように、正しいマナーを身につけましょう。
この記事の目次
冠婚葬祭時のパールのネックレスについて
≪結婚式≫
結婚式や披露宴に招待された時には、祝意を表し華やかにドレスアップします。
しかし、披露宴の主役である花嫁より派手にするのはNGです。
結婚式のアクセサリーに欠かせない真珠のネックレスですが、オーソドックスなデザイン以外にも、華やかなデザインがあります。
ロングのネックレスを重ね付けしたり、バロック珠でおしゃれを楽しんでも良いでしょう。
ネックレスと合わせたパールのイヤリングやピアスも揃えて付けるとステキですね。
また、揺れるイヤリングやピアスはNGと言われることもありますが、正式なマナーにはそのような記載は特にないようです。
そういう考え方の方もいるというように覚えておきましょう。
≪お葬式やお通夜≫
お祝いの席よりもマナーに気を付けたいのがお悔やみの席です。
本来、葬式の際にはアクセサリーを付けないというのがマナーでした。
しかし、パールは『涙の象徴』とされ、派手さもないので付けても良いというように考えられています。
ただし、これは付けなくてはいけないものではなくて、付けてもいいものとして捉えておきましょう。
冠婚葬祭に欠かせないパールのネックレス、長さによって使い分け
慶事でも弔事でも身に着けて良いアクセサリーはパールだけです。
皇室や皇族の方も、公の場でよく付けているのを目にします。
海外の王室でも同じように身に着けられ、世界的に見ても上質なアクセサリーです。
華やかな場だけではなく、「涙」を象徴する真珠は、悲しみを添える意味で、弔事でも使用されています。
パールのネックレスの場合、長さによってさまざまな使い方があります。
最も格式が高いと言われるのが、鎖骨のラインに掛かる長さ40cmくらいのものです。
一つもっていれば、冠婚葬祭両方に使えますし、女性なら持っておきたいジュエリーです。
それより少し長い50~60cmのものは少しカジュアルな印象です。
昼間の時間帯に行わるパーティーなどには最適です。
パールのネックレスによって、上半身が華やかに彩られます。
さらに長い75~80cmくらいのものになると、胸の下辺りまできます。
優雅な大人の印象で、夜の時間帯に行わるパーティーにはこちらの方がゴージャス感があり良いでしょう。
冠婚葬祭でのパールのネックレスの身に着け方
【結婚式のパールの身に着け方】
お祝いの席である結婚式で、ブラックパールを付けるのはふさわしくありません。
お悔やみの席を連想させてしまいます。
色は、ホワイト・ピンク・ゴールドなどがお祝いの席には似合います。
また、服装も黒一色にパールのネックレスでは、悲しみの席に近い装いになってしまいます。
黒っぽいワンピースなどの場合には、明るめのストールをしたり、華やかなコサージュを付けるなどして華やかさを添えましょう。
パールの輝きはお祝いの席に相応しい上質なものですが、付け過ぎは考えものです。
アクセサリーをパールで統一させたり、上品な付け方なら良いですが、いろいろなものをジャラジャラと付けるのは、少し上品さに欠けます。
華やかになり過ぎないようにすることが大切です。
【お葬式でのパールの身に着け方】
お葬式やお通夜などには、ホワイトかブラックパールを使うのが一般的です。
ピンクやゴールドのパールは悲しみの席では使いません。
パールの大きさにも注意しましょう。
大きさは8m以下の小ぶりなものにするのが良いですね。
1cm以上の存在感のあるものは避けた方がよいでしょう。
また、長いネックレスは『悲しみが長引く』と言わるので、鎖骨ラインくらいにしておいた方が無難です。
ネックレスの重ね付けも『不幸が重なる』と言われます。
揺れるデザインも悲しみの席にはふさわしくありません。
大人にふさわしいパールのネックレスとは
冠婚葬祭に使えるアクセサリーと言えばパールのアクセサリーです。
披露宴や結婚式の場合は、パールのアクセサーを始め、いろいろなアクセサリーを使っても大丈夫です。
豪華な印象の、大きな一粒石のダイヤモンドなども良いでしょう。
しかし、悲しみの席では、このようなダイヤモンドは使えません。
結婚式やお葬式、子供ができると入園式や卒業式と、パールのネックレスは長く愛用することができます。
大人の女性なら一つは持っておきたいですね。
10代や20代などの若い世代であれば、フェイクパールや淡水真珠でも良いですが、30代以上の世代には、やはり本真珠をおすすめします。
また、形は真円のものが使いやすいですね。
カジュアルな印象のある不揃いのパールは、結婚式にはあまりふさわしくありませんが、二次会などでしたら大丈夫でしょう。
パールのネックレスの正しいお手入れ方法
パールのネックレスを長く使うためには、正しいお手入れが必要です。
真珠の主成分は炭酸カルシウムです。
熱や水、酸に弱く、真珠に汗や汚れが付いたままにしておくと、表面が劣化し本来の輝きがなくなってしまいます。
また、色が黄色っぽく変色してしまう場合もあります。
劣化を防ぐためにも、使用した後には汚れや汗を柔らかく乾いた布で優しくふき取ることが重要です。
- 知識・雑学