鳥をペットすることの魅力。ペットの中では寿命も長い
2018.4.16
ペットとして昔から親しまれている動物の一つが鳥です。インコ、文鳥、十姉妹など種類もさまざま。
では、鳥によって寿命はどのくらい違うのでしょうか。ペットとて同じみの鳥たちの特徴や飼育について調べました。
意外なところではフクロウもペットにできますが、餌の準備はインコや文鳥とは大きく違いますよ!
この記事の目次
鳥は比較的寿命の長い生き物。飼育環境を整えよう
鳥を飼うためのグッズは多くのメーカーで取り扱っていて、その種類も多彩です。
鳥の主な飼育スペースとしては、次のようなものが挙げられます。
・鳥かご…一般的に鳥を飼うときに使われ、家庭でも扱いやすい
・庭箱…飼っている鳥を繁殖させるために必要です
・フライングゲージ…鳥に極力ストレスをかけない広いスペースで飼うことができます
・禽舎…より自然に近い環境で鳥を飼う場合に整備します
通常は鳥かごを使用しますが、その大きさは飼う鳥が翼を広げても移動できるスペースが取れる大きさのカゴがいいでしょう。
カゴや飼育スペースの設置場所は、日差しが充分差し込む明るい場所を選びます。
電灯など人工の灯りは鳥の生体リズムを崩してしまうおそれがあるので、可能な限り自然光の中で過ごせる環境にしましょう。
ただし、直射日光や風(特に北風)が当たり過ぎる場所も良くありません。
鳥は通常木の上など高い場所にいる生き物です。床など低い場所ではストレスを感じてしまうので、高さも意識して設置してください。
温度20℃~22℃、湿度60を目安に温度変化が大きくならないように管理しましょう。
ペットの鳥の中には30年以上の寿命を持つものも
ペットというと犬や猫を飼う家庭が多いのですが、実は鳥もペットとしてオススメです。
昔からペットとして認知度が高いセキセイインコは、人間の言葉を覚えておしゃべりすることもできるのが特徴。
ペットを飼うのに、飼い主の年齢は関係ないものです。ただ、仕事が忙しい年代であれば、朝活動的になっている鳥の相手をする時間もなく、頻繁に餌をあげる必要があるヒナ鳥の世話は難しいものです。
子育てもひと段落した世代や、子供が独り立ちして時間に余裕ができた年代が、鳥と一緒の生活を楽しむには向いているとも考えられます。
鳥は、ペットして飼われる動物の中でも比較的寿命が長い生き物です。
ペットも人間同様に年を取り、病気になることもあります。天に召され、別れを経験することにもなるでしょう。
ペットとはいえ、一緒に過ごす命が失われるのは大きな悲しみです。数年で別れを迎えるペットよりも、20年、30年もの寿命を持つ鳥もいるので、長く付き合うことができるペットという面でも、鳥はオススメできます。
ペットしておなじみの文鳥は平均寿命7~8年ほど
セキセイインコと並び、家庭でペットそして飼育されているのが文鳥。
文鳥の寿命は平均で7~8年と言われています。ハムスターが2~3年と言われていますので、比較的長いと言えるでしょう。
卵から孵化して2~3週間はさし餌をして食べさせてあげなくてはなりません。
1ヵ月ほどすると自分で餌を食べられるようになり、羽も生えそろってバタつかせたりします。
半年もすると成長になり、その後5歳くらいまでは繁殖が可能です。
7~8歳で高齢期ですが、環境が良ければ10歳以上生きる文鳥も珍しくありません。
中には18歳まで生きた文鳥もいたといいます。これは、人間でいえば120歳ほどになるとか。
このように病気などがなければ、長寿といえる文鳥ですがヒナの時期は病気に対する抵抗力も弱く、餌や温度管理など環境面では充分な配慮が必要です。
寿命が長く、飼いやすいペット鳥の性格とは?
◆セキセイインコ
【体長18~19センチメートル、体重30~35グラム、平均寿命7~8年)
黄、緑、青などのカラフルな羽色が魅力のセキセイインコ。
言葉を真似るだけでなく、好奇心が強いのでおもちゃを使って様々な遊びをします。
人間に懐きやすいことからコンパニオンバードとも言われます。
比較的病気にもなりにくく、初心者でも飼いやすい鳥といえます。
◆オカメインコ
【体調30~40センチメートル、体重80~100グラム、平均寿命15~20年】
一般的にペットで飼育される鳥の中では大き目のインコです。
頬紅のような模様と、トサカように突き出た冠羽が個性的です。
非常に人に慣れ、とても穏やかな性格で飼いやすい鳥です。ただ、臆病で環境の変化にも敏感な面があり、初心者は注意が必要な部分もあります。
◆コザクラインコ
【体長15センチメートル、体重40~60グラム、平均寿命10年】
尾羽が短く、ころんとした体形が愛らしいコザクラインコ。
飼い主が自分以外に興味を示すと嫉妬することもあるほど愛情を示すインコです。
その性格から「ラブバード」とも呼ばれます。べったり懐くことを望む方にはオススメです。
意外なペット!フクロウも飼い鳥にできる。ただし餌は大変!
ペットしては意外性がありますが、フクロウもペットとして飼育することができる鳥です。
必要な環境を整備できれば一般家庭でも大丈夫です。
ただ、フクロウは猛禽類ですのでインコや文鳥と違う部分がたくさんあります。飼育については事前に飼育について学んでおきましょう。
ペットとして飼えるといっても、日本の野山に生息する野生のフクロウを捕獲することはできません。
法的に許可された輸入個体や、それを国内で繁殖されたフクロウがペットにできるのです。
もし、野生のフクロウがケガをして保護したとしても、そのまま飼育することは法律で規制されています。許可なく飼育すると、処罰の対象になりますので注意しましょう。
フクロウを飼う上で、おそらく一番苦労するであろうことは餌の準備です。
フクロウは本来夜行性で動物を捕らえて食べる肉食の猛禽類。
飼育する場合にも、新鮮な生肉を与える必要があり、ラットやウズラのヒナ、ヒヨコなどをさばいて肉片を与える必要があります。
処理済みのエサ用の肉も売られていますが、軽い気持ちでフクロウを飼い始めて、餌の準備が嫌で餓死させてしまうこともあるといいます。
よく考えた上で飼育するかどうか決める必要があります。
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