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犬が散歩中のマーキング行動はやめさせるしつけがマナー

2018.5.1

犬は散歩中にマーキングするのは当たり前。そう思っていませんか? 本能に根差した行動であるとはいえ、人間と生活し、近所の目も気になる今の社会では配慮も必要です。

マーキングをやめさせるしつけの重要性。マーキングしてしまった時の対処を紹介します。

また、マーキングをやめさせることに反対する意見もあるので合わせて紹介しておきます。

犬が散歩中にマーキングしないためのトレーニング

【第1段階】

散歩のために外へ出かける前に、家のトイレで排泄をさせておきましょう。

「ワン・ツー」などの掛け声で排泄ができるようにしつけていきます。

もし、排泄できなくても一度は声をかけてから散歩に出かけます。

【第2段階】

散歩中にマーキングしようとする行動が見られたら、リードを強めに引いてやめさせます。

排泄したくなると、道の端に寄って臭いを嗅ぐ行動が見られたら要注意。そわそわして、排泄しようしたら、その都度リードを引いて気を逸らしやめさせましょう。

【第3段階】

自宅に着いたところで、もう一度どトイレをさせます。

帰宅したらすぐにトイレシートまで連れて行き、排泄を促してください。

「散歩中は我慢させたけど、ここならいいんだよ」と教えてあげます。

この3つのステップを繰り返すことで、犬は散歩中に排泄してはいけないのだと覚えてくれるはずです。

散歩中の犬にマーキングさせるとご近所トラブルの可能性も

散歩中にマーキングすることが当たり前になってしまうと、それが習慣になって室内でもマーキング行動を取る可能性があります。

一旦、マーキングを覚えてしまうと辞めさせることは非常に困難。

そこで初めて去勢手術をしたとしても、マーキングはやめないことがほとんどです。

子犬の頃からマーキングさせない習慣をつけることが重要です。

もし、しけているのに散歩中のマーキングをやめさせられないといった場合には、飼い主と犬の主従関係が正しく築けていないのかも。

犬と暮らしていれば、排泄するまえの行動は見た目でも気づくはずですし、難しいことではありません。

それらに注意しても、マーキングをやめさせることができないのであれば、水を入れたペットボトルを持ち歩き、排泄したらすぐに水で流しましょう。

飼い犬が排泄するところを近所の人に見られたとしても、近所への配慮は忘れていませんよというアピールにもなります。

犬がマーキングしなくなれば、犬があまり好きではない人からも印象を改善できるかもしれませんからね。

犬が散歩中のマーキングをやめないのは自分が優位だと思っている

犬は本来リーダーを中心にした群れで生活します。そのため、主従関係にはとても厳しい生き物。

家族のことを自分が属する「群れ」と捉えて、それぞれの立ち位置を確認して生活しています。

飼い主はあくまでも犬より上位にある存在でなければなりません。それが確立していれば犬は「人間に従う」ということを素直に受け入れ、問題行動を起こすことはほとんどありません。

しかし、この主従関係がうまく作れなければ、犬自身が「自分はボスだ」という優位意識を持ってしまい、いくらしつけても言うことをきいてくれなくなります。

何気ない毎日の散歩で、犬が行きたいところまでついて行き、排泄場所を決めてマーキングする。その犬の行動を黙って見守る飼い主。そんな図式になっていたら要注意。

(1)マーキングする場所を犬が自由に選べる
(2)マーキングする間、飼い主がじっと待っている
(3)マーキング行動(排泄)を飼い主が褒めてしまう

こんな行動を取っていると、犬は「飼い主よりも自分の方が偉いんだ!」と思い込んでしまうのです。

散歩前のトイレと飼い主のしつけで犬のマーキング防止

◎排泄してもいい場所ですか?

飼い犬が散歩中、あちこちに排泄しようとしませんか? 他人の家の玄関先、駐車場、花壇や公園の砂場。

「外」とはいえ、動物の排泄物で人に迷惑をかける場所は意外と多いのです。

飼い犬を散歩させるときは、リードをだらだと長いままにせず、短く持って排泄行動が見られたら強く引いて制しましょう。

◎生理的な排泄とマーキングの違い

「オシッコをするのは当たり前なんだし、それを邪魔するのはかわいそう」と言う意見がありますが、それは違います。

特に雄犬で顕著ですが、犬の排泄には「生理的排泄」と「社交行動としてのマーキング」の二つがあります。

散歩の前に排泄をさせておけば、散歩に出かけた場合の排泄は、ほとんどがマーキング。

明らかに生理的な排泄の場合は、用を足しても咎められない場所まで連れて行くことが、飼い主として最低限の配慮です。

散歩中の犬がマーキングするのは本能だ!しつけ否定派の意見

「人間が散歩するのは、運動や風景を楽しむためなどの目的があります。しかし、犬は他の犬が付けたマーキングの臭いを嗅ぐことが散歩の楽しみの一つ。

汚いことに思えるのは人間の勝手で、犬たちの楽しみを奪うのは間違いではないか。」

というしつけ否定派の意見もあります。

犬にとって、ストレス発散の意味もある散歩から楽しみの一つを奪ってしまうというのです。

有料でしつけを行う犬の訓練士の中にも、このマーキングをやめさせるしつけをアピールすることがありますが、犬にとっては本能に根差した行動を奪われること。

犬はもともときれい好きな生き物なので、排泄自体は特にしつけなくても外でしたがることが多いのです。

それを人間の都合で無理やり矯正してしまうのは、動物虐待と同じではないか、という意見があることも知っておきましょう。

この記事の編集者

意味ペディア編集部

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