ネジが空回りして取れない!そんな時はこの対処方法で!
2018.6.10
ネジが空回りして取れないという事、DIYをする方なら結構な確率で経験をしたことがあると思います。
ねじ回しは最初が肝心!ネジの溝をダメにしてしまうと外すことが出来なくなってしまうんですよね・・・。
しかしあきらめないで!ネジが空回りしてしまっても取り外す方法がありますよ。いくつかの方法をご紹介いたしますので、ぜひお試しを。
この記事の目次
ネジが空回りして取れない時は貫通ドライバーを使おう
貫通ドライバーとは、ドライバーの軸が柄の中を貫いて通っているから「貫通」の名があります。
ネジが錆び付いたり、長く時間が経過して回らない状態になってしまった場合、ネジの隙間に潤滑剤を流し込んで緩める方法もあります。
しかし、それでも回らない場合は、ネジに打撃を加えてガッチリとかみ合ったネジ山の密着を解くのです。
ただし、力任せに叩いて本体を壊さないようにしてくださいね。
同じように取れなくなったナットを外すために使われるのが「ナットブレーカー」です。
どうしても回らないナットは、ナットブレーカーをボルトにはめ込んで、六角部をスパナで回して締めこむことで割ってしまうのです。
ネジよりも外せなくなると厄介なのがナットです。
一般の人間では対処が難しいこともあります。
大きな系であれば、ボルトの真ん中にドリルを使って穴を開け、逆ネジになっているエキストラクターを締め込むことになります。
ただ、最悪のケースでは、このエキストラクターすら折れてしまうこともあります。
ネジが空回り!取れない時はこんな方法もあります
■ネジを温める
アイロンで緩めたいネジを30秒ほど温めます。15秒ほど冷ますと、温められたネジが膨張・収縮することで隙間ができ、ネジが回りやすくなります。
■ドライバーを叩く
ネジ穴にドライバーを差し込んでハンマー叩くと、その力がネジの回転に繋がり緩みます。
普通のドライバーは、金属の軸が柄の中まで通っていないため、叩くと破損する恐れがあります。
叩くのであれば、貫通ドライバーを使いましょう。軸が柄の後ろまで貫通しているため、ハンマーで叩いた衝撃はしっかりとネジに伝わります。
■潤滑剤を使う
バイクや自転車を扱う店、またはホームセンターでも売られている潤滑剤をネジの固着した部分に流し込み少し置きます。。
潤滑剤はいくつかのメーカーから出されており、性能や価格には幅があります。
■摩擦力を挙げて対処
削れてしまったネジ頭がドライバーの先端としっかり噛むように充填剤を使います。
専用のものも販売されていますが、瞬間接着剤でも代用が可能です。
ネジが空回り!取れない!となる前に正しいドライバーの使い方を!
そもそもネジ山を傷めてしまう前に、ドライバーを正しく使えているでしょうか。
ネジの頭をなめてしまうのは、ドライバーが溝から外れてしまうからです。
これを「カムアウト」と言います。
同じ回転方向に力が掛かれば掛かるほど、カムアウトが起こりやすくなる。つまり、ネジの溝をなめやすくなります。
ドライバーを使うとき、ネジを締める・緩める方向に回転させる動きばかり意識してしまいますが、ネジを押し込むように垂直の力をかけると摩擦抵抗を増大させることができます。
ネジを押す力と回す力は「7:3」がベスト。
また、ネジのサイズにあっていないドライバーを使っているのもカムアウトの原因です。
通常ブラスドライバーなら0~3番まであり、3番が一番太いサイズになります。
ネジに合った大きさのドライバーを選び、力加減の「7:3」を覚えておけば、ネジの溝をカムアウトでなめてしまうことがグッと減ることでしょう。
ネジが空回りして取れない時の最終手段
ネジが空回りをして取れないとき、ネジの頭が何らかの理由で途中で折れてしまった場合などでは、ドライバーではどうにもなりませんね。
こうなるとかなり強硬手段になってきます。
電動ドリルでネジの真ん中に穴を開けて引き抜いてしまう作戦です。
使用するドリルのパワーと、ドリルの刃の材質もチェックしておきましょう。
ドリルの刃は新品に換えておき、ドリルの先端を当てる場所はセンターポンチを打ち、くぼみを付けておきます。
いきなりドリルを使おうとすると、中心が定まらなかったりするからです。
ドリルの先端をポンチ代わりにして跡を付けるのもやめましょう。
削る途中、金属のゴミが出たら取り除きます。
ある程度削れた段階で、ネジが回りだしたり途中で折れるなどして取り出せるようになるでしょう。
ネジが空回りで取れない時、ゴムやネジ穴を作る方法もあります
その他、ネジが空回りするときに試してみる方法をいくつか紹介します。
1.輪ゴムを噛ませる
つぶれてしまったネジ頭とドライバの間に太目の輪ゴムを挟んで回す。単純なことですが、摩擦を大きくして回す方法です。
このときのコツは、「力を入れてゆっくり回す」ことと「太目の輪ゴムを使う」ということです。
2.挟んで回す
ネジ=ドライバーという考えを一旦保留して、ラジオペンチやロッキングプライヤーといった「挟む」工具を使ってみましょう。
ただ、ネジ周辺に充分なスペースがないとできなかったり、ある程度の握力が必要になります。
3.金ノコや金やすりで新たな溝を掘る
ネジの周辺に作業できるスペースがあるのなら、なめてしまったネジ頭に新たな溝を作ってしまう方法です。
スペースと道具があれば、手間はかかるものの確実な方法でもあります。
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