綿などの生地は水通ししてから使用すべき?その方法とは!
2018.6.15
綿などの生地で、小物を作ろうとした際に『必ず水通しをしてから作るようにしてください』と記載されている場合がありますよね。
また、赤ちゃんの衣類も新品な場合も水通ししたほうが良いとされていますが、その理由はどのようなことなのでしょうか?
また全てのものに水通ししたほうが良いのかについての、疑問も合わせてご紹介します。
この記事の目次
綿などの素材の生地を水通しする理由はどんなこと?
一言で水通しといっても、生地によってはそうする意味が違ってきます。
例えば赤ちゃんがつける下着などは、使用する前に水通しをしたほうが肌の弱い赤ちゃんには安全でしょう。
コレは生地についているパリッとした糊を落とすためのほかにも、ホルムアルデヒドを衣類から取り去る意味も含まれています。
まずは一度洗ってから、赤ちゃんに着用したほうが良いでしょう。
次に水通しをしたほうがよい生地というとタオルです。タオルも買ってきたものをそのまま使おうとすると糊が利いていて、使い心地が悪くありませんか?
糊が水をはじいてしまうので、汗や水分をふき取りたくても、タオルに中々染み込んでいきません。
このようなことを考えて、生地は水通しをしたほうがよいといわれるのです。
ちなみに糊が何のためについているのかというと、生地を保護したり加工しやすくするための物ですが、コスト面から言って販売するときに、その糊を落とすということが少なくなっています。
なので生地に糊がついたままになってしまってるというわけです。
綿は水で縮む?生地の水通しの仕方について
お裁縫をするときに、まずは生地に水通しをして地直しをしましょう。と書かれているのを良く見かけます。
なぜこのようなことをするのか?コレは上記した布の水通しの理由とは少し違います。
生地は糸をたてや横に通すことで作られています。そんな布は手元に届くまでに色々な原因によって真っ直ぐな糸同士ではなくなってしまうのです。
コレはどういうことかというと、糸が歪んでしまったために、生地も本来のように真っ直ぐではなく歪みが生じているということです。
そのため生地を裁断したときに模様がずれていたりするわけです。そのようなよれを水通しをして真っ直ぐに直してから、製品にすれば歪みがなく、また洗濯をしたときに縮みが少ないものになります。
また生地にも水通しが必要なものと、あまり必要ではないものをおぼえておくといいですよ。
糸が縮みやすいのは天然素材の綿や麻、そして縮みづらいのは化学繊維です。そのため天然素材は水通しをしたほうが良く、化学繊維なら水通しする必要がありません。
例外としてシルクやウールは水通しをしないほうがいいです。シルクなら独特の光沢がなくなってしまうことがありますし、ウールは摩擦で縮んでしまうのでしないほうが良いでしょう。
綿などの生地で洗濯頻度の多いものなどは、水通しを行おう
作るものによって水通しをするかどうかを判断する場合もあります。洋服などの衣類やハンカチなどを布から作る場合には、洗濯の頻度も高くなりますので水通しをして、縮みが少なくする必要があります。
しかしカバンやポーチ、アクセサリーなどはお家での洗濯を考えて作る場合は少ないので、水通しをしないことの方がおおいでしょう。
また生地に余裕がある場合は10センチ四方切り取り、それでどの位縮みが出るのかを確認する方法があります。
もし生地が水通しをしてギュッと縮んだのであれば、縫製をする前に生地の水通しを行ったほうが良いでしょう。
ガーゼや帆布などは特に縮みやすいと感じますので、何を作るかにかかわらず一度水通しをしたほうが間違いがないと思います。
水通しの方法は、生地にたっぷりと水を吸わせた後、脱水を行い、自然乾燥をさせます。この時に目が真っ直ぐになるように整えましょう。
そしてされに目がきれいになるようにアイロンをかけて終了です。
生地の水通しをするもの、しないものはどう判断してるの?
大まかに分けて天然繊維なら水通し、化学繊維なら水通しなしです。しかし素材によっては天然繊維でも水通ししないほうが良いものがあるので、注意をしましょう。基本販売されている製品で、同じ素材のものが水洗い不可になっていたら、水通しはしなくて良いと思います。
そしてお母さんたちが一番作ることが多い、絵本バックや給食ナプキンですが、この時に使用する生地は綿プリントであったり、キルティング生地のものが多いのではないでしょうか。
これらの生地は意外と縮みやすい部類です。洗濯したら給食ナプキンやハンカチの形が最初とは違うものに・・・。なんて事がないように一度水通しをしてから、縫ったほうがいいです。
チョット面倒に感じますが、せっかく作った手作りの物が、型崩れを起こすのは悲しいですよね。
そうならないために一手間を!仕上がりに、いえ洗濯をしたときに違いが出ますよ。
水通ししていないハンドメイド品を購入しても大丈夫なもの?
洗濯を頻繁にすると思われるものについては、きっと販売前に水通しが行われていると思います。子供服などを購入するときに注意書きとして書かれていなければ、一度確認をしてみるといいですよ。
しかしバックやポーチなどは洗濯をすることを、念頭に入れていないという場合もあります。
お手入れ方法についても、これらのものは汚れたときに固く絞ったタオルで、汚れをふき取りましょう。などといわれています。
そして軽い汚れならばコレで十分出そう。そのため、水通しをせずに作っているものが多くあると思います。
私はしっかりと水洗いをしたい!そのように思うのでアレば、こちらも購入する前にしっかりと確認をしてみてください。
- 生活