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見つけたのはタヌキ・ハクビシン・アライグマ?見分ける特徴とは

2018.5.27

日本には民家に害をもたらす野生動物の害獣がいます。山で暮らす分には直接私たちに被害はありませんが家に入り込み巣をつくり繁殖をされると、糞尿や騒音の被害に悩まされることもあり、見つけると駆除する方法となると思います。

ですがそんな野生動物のタヌキ・ハクビシン・アライグマなどは外見が似ており詳しく知らないと見分けが付かないですよね?

そんなタヌキ・ハクビシン・アライグマの特徴や注意点について調べてみました。

そっくりなタヌキ・ハクビシン・アライグマの「タヌキ」について

日本で見られるタヌキは2種類で、北海道の「エゾタヌキ」と本州から九州まで分布している「ニホンタヌキ」です。

日本人が良く想像するタヌキは、実は日本だけに生息する亜種です。
日本にしかいないイメージのタヌキですが、世界のあちこちに生息しています。

中国・朝鮮半島・ロシア東部が主な生息地域ですが、近年は毛皮目的で輸入されたタヌキが野生化して、ヨーロッパにも分布しているそうです。

ぽっちゃりイメージのタヌキですが、夏は毛が生え変わりスマートになります。
きつねとあまり変わらない体型です。

そして、冬が近づくと、体重を1.5倍近く増やします。
冬に備えて皮下脂肪を増やして、私たちの思い描くぽっちゃりタヌキに戻るのです。

タヌキは雑食性で昆虫や小動物、木の実など何でも食べます。
また、つがいで行動して、同じところに糞をします。

タヌキの肉は非常に硬く、また獣臭いので、入念な臭み消しが必要になるようです。

タヌキ・ハクビシン・アライグマの「ハクビシン」について

一見タヌキに似ているハクビシンですが、漢字では「白鼻心」と書き、顔には名前のとおりに額から鼻まで白い線が通っているのが特徴です。
現在、日本に唯一のジャコウネコ科の哺乳類とされています。

ハクビシンが在来種なのか、外来種なのかはわかっていません。

タヌキとの違いは尾にあり、ハクビシンは地面につくほど長い尾ですが、タヌキはそこまで長くありません。
また、タヌキには肩に黒い模様がありますが、ハクビシンにはないので、見分けるポイントの一つになります。
体型もハクビシンは胴長短足なので、夏場一見犬のようにも見えるタヌキとはシルエットが違います。

ハクビシンも雑食性で小動物も食べますが、木の実や果物、穀物や野菜などの植物が中心です。
ハクビシンは同じ道を何度も通るので、獣道が出来ます。
また、木登りも得意で、電線などを渡る場合もあり、色々なところから民家へ侵入してきます。

ハクビシンは夜行性です。
民家の床下や天井裏、他の動物の使っていた巣穴などを棲家としていて、日中はそこに潜んでいます。

年に一度だけ出産し、特に夏から秋が多く、一度に2~3頭ほどを産みます。
基本は母子家族のようですが、複数の家族で群れを作ることもあるようです。

見分けが難しい?タヌキやハクビシン、アライグマの特徴とは?

タヌキ、ハクビシンの特徴はこれまで見てきましたが、アライグマはどうでしょうか?

「アライグマ」という名前は、水の中に手を突っ込んで餌をとる姿が、何かを洗っているように見ることからついたそうです。

アライグマは元々は日本にいなかった北アメリカ原産の動物なので外来種です。
北海道から九州まで、日本各地に生息しています。

アライグマは夜行性です。
昼間は木の穴や屋根裏・廃屋などにいることが多いのですが、たまに日中行動することもあります。

見た目はタヌキに良く似ていて、同じく雑食性ですが、性格はタヌキに比べて攻撃的で凶暴なようです。

年に一度、4~6月に平均して3~5頭を出産します。
繁殖力が高く、日本には敵が少ないこともあり、どんどん増えています。

タヌキとアライグマ、見た目はそっくりだけれどタヌキは害獣ではない!

「害獣」というのは、人間や家畜に害をもたらす動物を指す言葉です。

日本に生息する害獣の代表格はアライグマ、ハクビシン、イタチの三種といわれています。

害獣の代表格にあたるアライグマですが、見た目はタヌキはそっくりです。
では、見た目がそっくりなタヌキは害のない動物なのでしょうか?

アライグマもタヌキも共に夜行性で雑食です。
昆虫から小動物、そして野菜や果物、穀物も好物なため、一番に害を受けるのは農作物でしょう。

アライグマは民家の屋根裏を住みかにすることが多いです。
性格は攻撃的で凶暴なので、子供はもちろん、大人でも危険があります。

その点、タヌキはあまり人には寄り付かないため、民家に住むことはほとんどありません。
しかし、アライグマほどではなくとも凶暴であることに変わりはなく、近づくことは止めた方が良いと思います。

野生動物は寄生虫や病原体を持っている場合も多いため、触れることは避けたほうが良いでしょう。

タヌキやアライグマと間違えるハクビシンだけどアナグマにも似ているよ

ハクビシンはタヌキやアライグマと間違えられることが多いのですが、実はアナグマにも似ています。

アナグマはネコ目イタチ科アナグマ属で、日本の本州、四国、九州地域の里山に住んでいます。
正式名称は「ニホンアナグマ」です。

ハクビシンはアナグマと顔が良く似ています。
額から鼻にかけて白い毛が生えているのです。

でも、よく見るとハクビシンよりもアナグマのほうが鼻が長く大きいです。
他にもこの2種類を見分けるポイントがあります。

まずは、尻尾です。
ハクビシンは地面につくほどの長い尻尾を持っていますが、アナグマの尻尾は大して長くありません。

そして、足の爪にも違いがあります。
アナグマは地下で生活することが多く、トンネルを掘ることに長けているので、前足に長く鋭い爪を持っています。
その為、足跡では指あとから少し離れて爪あとがつきます。

他には行動で判断することも出来そうです。
ハクビシンは木登りも得意な器用な動物です。
逃げるときには壁や電柱、電線にまで登ったりと高いところへ逃げる傾向が強いです。
しかしアナグマはひたすら低い場所で逃げてゆきます。
通風孔や床下、土管を使って逃げる傾向が強いように思います。

顔は似ているハクビシンとアナグマですが、意外と異なる点がたくさんありました。

この記事の編集者

意味ペディア編集部

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