パンの生焼けは腹痛を起こしてしまう?原因とパン救済法
2018.6.20
パンの生焼けは腹痛の原因となる?小麦粉を生で食べてはいけないと言われているのはどうしてでしょうか?レシピ通りに作っているのに生焼けになってしまうのはどうして?
パンの生焼けを食べるとどうなる?また、パンの生焼けはどうアレンジしたら食べられるようになるのでしょう。
パンの生焼け救済方法、生焼けにならないパンの作り方を紹介します。
この記事の目次
パンの生焼けを食べたら腹痛を起こす?
パンの生焼けを食べたら腹痛を起こすと言われている原因は「でんぷん」です。
小麦粉や米などに含まれているでんぷんは、水を加えて加熱するとα(アルファ)でんぷんになります。これは消化しやすいものなのですが、冷めてしまうと消化しにくいβ(ベータ)でんぷんに戻ってしまうのです。
パンの生焼けの状態は、いわゆるβでんぷん状態です。そのため消化が悪く、食べた後でも腸からほとんど吸収されません。また、でんぷんの粒が腸壁を刺激し、下痢になってしまう人もいます。
お好み焼きやホットケーキの生焼けでも同じことが起こります。生焼けの状態のものをほんの少し食べただけでも下痢してしまう人もいるのです。
ちょっとくらいなら・・・と考えてしまうかもしれませんが、生焼けは注意が必要なのです。
パンの生焼けで腹痛とならないためにするには?
パンが生焼けにならないようにするためには、レシピ通りにきちんと作ることが重要です。きちんと守らないことで生焼けとなってしまうのです。
一番大切なのは、焼く時の温度(℃)です。これを変えてしまうだけで食感も変わってしまいます。
レシピに書かれている温度をしっかりと守りましょう。
次に焼き時間ですが、これはレシピに書かれている焼き時間の約80%の状態で焼き加減をチェックするようにしましょう。
15分と書かれていた場合は12分にし、その時間でセットします。そしてその時間になったら、オーブンのドアを少しだけ開けて焼き加減を見てみます。
この時「表面の焼き色」と「底面の焼き色」そして「全体的な焼きムラはないかどうか」をチェックします。その上で火加減や時間などを調整すれば生焼きにもならず、焦げたりすることもないでしょう。
腹痛を起こしてしまう可能性があるパンの生焼け・・手作り焼き立てパンは気をつけよう
ケーキやお菓子は生焼けの状態を判別しやすいのですが、パンとなると判断基準がわからにという人も多いのではないでしょうか?
パンがしっかりと焼けているかどうかは、パンの裏面の焦げ目で判断します。しかし、焦げ目がついていたとしても生焼けの状態もあります。
焼きたてのパンは、すぐにカットしないようにしましょう。オーブンから取り出してすぐに切ってしまうと、まだ生地がべたべたのままになっています。
パンはオーブンから出した後も余熱でさらに焼き上げているのです。焼きたてパンは網の上にのせて、粗熱を取れるのを待ちましょう。そうすれば生焼けとはならないでしょう。
また、パンの生地を作る工程で水分が多くなってしまうと生焼けが起こります。例えば材料が10個分となっていて15個作りたい場合、1.5倍で計算したつもりが粉だけそのままで作ってしまった・・・そんな時は生焼けとなってしまいます。
材料は計り間違えのしないように気をつけましょう。
パンの生焼けを食べたわけでもないのに腹痛・・原因は?
生焼けのパンを食べたわけでもないのに腹痛が起こった場合は、小麦に含まれているタンパク質のグルテンが原因かもしれません。
小麦粉はグルテンの強さによって、強力粉、中力粉、薄力粉に分類されていますが、それがグルテン不耐性に関係してきます。
グルテンは水分を含むことで腸の粘膜を傷つけ、腸内にあるべき物質が漏れ出してしまいまうこともあります。
そうなると腸は消化や吸収という本来の役割を果たせなくなってしまいます。そのためグルテンも消化されません。
そして腸が傷つき、腸から血管内へと老廃物が漏れ出してしまう状態になってしまうのです。そうなると食生活を見直さなくてはいけないことになります。
また、最初のうちは症状が出なくても、グルテンを毎日食べ続けることでアレルギーなってしまうこともあります。
パンの生焼けは腹痛になってしまうかも・・生焼けパンは何かに使える?
パンが生焼けになってしまった場合は、別の料理に使ってみましょう。
失敗したパンを薄くスライスします。その上にバターを塗りグラニュー糖をかけて、オーブンでカリカリに焼くとラスクになります。
また、たっぷりのプリン液に浸してオーブンで焼いてパンプディングにするのも良いでしょう。オニオングラタンスープに入れてみるという方法もあります。
さらに、グラタンにアレンジして食べてみてもおいしいかもしれません。パンをちぎってグラタン皿に入れます。一緒にミニトマトや小さく切った玉ねぎなどを入れて、マヨネーズや溶けるチーズをのせてみましょう。オーブンで焼けばパングラタンの出来上がりです!
パン粉とクルトンやクルトンとして使うという方法や、レトルトのカレーをかけて食べるという人もいます。
たとえ生焼けになってしまったとしても、アレンジの方法はたくさんあります。その日に食べないのであれば冷凍保存して後日違う料理に使っても良いでしょう。
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