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パンの過発酵ってなに?アルコール臭がする原因と対処法

2018.6.20

パンが過発酵してしまうと、パンからアルコール臭と酸味のある独特のイースト臭がしてしまいます。

では、その過発酵とはどんな状態のことなのでしょうか?その原因とは?

また、過発酵したパンは食べることができるのか?過発酵させないためにはどうしたらいいのでしょう?

そこで、パンの過発酵について、原因や対策などまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。

パンからアルコールの臭い!?過発酵とは?

そもそもパンの過発酵とは、なんのことなのでしょうか?

これは、パンの発酵がすすみすぎてしまった状態のことをいいます。

このパンの過発酵とは、発酵する時間が長すぎたり、パンの生地の温度が高くなりすぎることで起きてしまいます。

パンが過発酵してしまうと、生地が伸びすぎてしまい、しまりがなくなってしまいます。

そして、形を保つ力が弱くなるので、つぶれやすくなってしまうのです。

また、味はパン自体の甘みが少なくなり、焼き色もつきにくいです。

さらに、アルコール臭と酸味のある独特のイースト臭がパンから発生します。

なんだかパンからアルコールの臭いがする?というときは、パンが過発酵していると考えられるでしょう。

食感も、穴が大きくスカスカとした、パサパサした食感になるでしょう。

過発酵でアルコール臭くなったパンは食べて大丈夫!?

では、過発酵によってアルコール臭くなったパンは食べても大丈夫なのでしょうか?

これは、食べても問題ありません。

ただ、味はいまいちでしょう。

なので、パン粉にしてハンバーグなどに活用するのがオススメです。

もちろん、アルコールの臭いがしたからと言って、お子さんに食べさたら害になるというものではありません。

ちなみに、パンを発酵させっぱなしにしたのがビールのはじまりとも言われているそうです。

パンに使う酵母はアルコール生成酵母になりますので、アルコールができても不思議ではありません。

せっかくなので、破棄せずにいろいろと活用してみてください。

アルコールを抜くことはできませんが、それほどの度数ではないので、そのまま使っても問題ないでしょう。

アルコール臭がする!パンの過発酵を防ぐためには

パンの過発酵を防ぐためにどうすればいいのでしょうか?

パンが過発酵してしまうと、甘みがなくなり、焼き色もあまりつきません。

そして、アルコールの臭いがきつくなります。

さらに、パサパサした食感になったり、パン生地が穴だらけでスカスカになったりもします。

このような症状がでたときには、パンが過発酵している可能性が高いでしょう。

過発酵させないためには、こね上げ温度や生地温度に注意しましょう。

そして、材料をすべて冷蔵庫に保管するなど、涼しい場所に置きます。

冷たい水を使用したり、保冷剤で冷やすのもいいでしょう。

湿気が多いときには水分量を減らすようにしてくださいね。

油脂の量が多かったり、ドライフルーツなどの材料がたくさん入っているようなパンは発酵が遅くなります。

全粒粉やライ麦粉などのパンは、逆に発酵が進みやすいので注意しましょう。

発酵しすぎたなど失敗したパンの再利用方法

発酵しすぎて失敗したパンはどんな再利用ができるのでしょうか?

捨てるのはもったいありません。

発酵が進んでゆるすぎる生地は、成形ができません。

型に流して焼きましょう。

発酵させてから、マフィン型などの型に流し込んで焼くと蒸しパンにもなりますよ。

また、過発酵のパン生地は膨らまなくてもいいパンに変更することができます。

例えば、生地を薄く丸くのばしてピザ生地にするのもいいでしょう。

お好みの具をのせてオーブンで焼きましょう。

さらに、薄くのばして細長い形に成形してから焼けば、ナンにもなりますよ。

それから、薄く丸く伸ばしてピタパンにもできます。

基本的には膨らまないといけませんが、切れ目をいれて中に具材を入れれば、膨らまなくても問題ありません。

ぜひ試してみてくださいね。

過発酵の対処法!ラスクにしちゃおう!

過発酵させないためには、タイマーをつかうのも有効的です。

ついつい発酵時間って忘れてしまいませんか?

レシピに書いている発酵時間をタイマーをつ使って実行しましょう。

また、数時間おきにチェックするのも忘れずにしましょうね。

それから、家ではなかなか温度調節が難しいですよね。

ですから、夏はできるだけ冷蔵庫に入れて、低温で発酵させるようにしてくださいね。

冬は寒いと発酵が進まないので、オーブンの発酵機能を使うといいでしょう。

温度が熱くなりすぎないように注意しましょう。

それでも、万が一パンを過発酵のまま焼いてしまったらどうなるでしょうか?

過発酵のパンは、しっとりふわふわにはなりません。

パンがパサパサして、酸っぱい感じになるのが特徴です。

それから、過発酵のパンは焼いたあとの劣化も激しくなるのです。

しっとりさがないため、保湿力もありません。

そんな過発酵させてしまったパンは、ラスクにするのがオススメですよ。

ラスクは乾燥させながら長時間、低温で焼いていくお菓子です。

スライスした過発酵パンにバターやオイルを塗りましょう。

それをじっくりと焼いてみたら、サクサクしたラスクの完成です。

ぜひ試してみてくださいね。

この記事の編集者

意味ペディア編集部

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