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スーツは自分で洗濯すると縮む?そうならないためのポイント

2018.3.5

スーツはクリーニング店にお願いした方がいいのはわかっていても、料金も高いし自分で洗濯したいと考えるのではないでしょうか?

しかし、自分で洗濯すると縮むとか型崩れするとか言われていますが、本当なのでしょうか?

自宅でスーツを洗う時の注意点について説明します。

ウールのスーツは自分で洗濯するとなぜ縮む?

ウールのスーツは、自宅で洗濯すると縮むと言われていますが、これは水で洗うためです。

ウールの繊維は、動物の毛でできています。髪の毛についているキューティクルのような感じです。

油の中で洗うと、キューティクルは開かないので毛羽立つことはありません。毛と毛がからまないので、縮むことがないのです。

しかし、水の中だと違います。キューティクルが開いてしまい、毛がからんでしまいます。そのことによって縮んでしまうのです。

クリーニング店で行っている「ドライクリーニング」は、簡単に言うと油で洗うクリーニングのことです。そのため、クリーニング店に出すと縮まないのです。

しかしドライクリーニングでは水溶性の汚れがとれないというデメリットがあるようです。

クリーニング店に洗濯を依頼したスーツが縮む?その原因とは?

毛100%のスーツをクリーニング店に依頼して洗濯してもらったのに縮んだ・・・そんなことはあるのでしょうか?

クリーニング店では、型崩れや縮みを防ぐために「ドライ溶剤」を使っています。そのため、毛100%のスーツはほとんど縮むことはないと言われています。

毛100%の生地が縮むのは、繊維が集まってフエルト化するのが原因です。

クリーニング店で縮みが発生するのは、機械の故障により大量の水分を含んだ場合、人的ミスによってドライ専用機に水を入れて洗ってしまった場合などごくごくわずかなケースです。

そのため、スーツが縮んだのはお客様の勘違いだったという場合も多いとか。

例えば、クリーニングに出している間に少し大きめのサイズのスーツを着ていて、クリーニングから戻ってきたスーツを着てみたら小さく感じて縮んだと勘違い・・・こんなこともあるようです。

スーツは自分で洗濯すると縮むだけでなく、色落ちの可能性も

スーツは自宅の洗濯機で洗わない方が良いと言われていますが、それはトラブルを避けるためのようです。

先ほども話しましたが、ウールのスーツは縮みやすいと言われています。さらに裏地に使われることが多い植物から作られているキュプラも、吸水性が高いため形が変わりやすいようです。しかもアイロンをかけてもシワが残ってしまうこともあります。

もし縮みやシワが発生した場合、最悪スーツ全体の型を崩してしまうことにもなります。

さらに、色落ちの可能性もあります。買ったばかりの時と比べると色褪せて見えてしまうかもしれません。

スーツの素材を考えると、自宅で洗濯するのには不向きと言えるでしょう。スーツの水洗いはクリーニング店でも難しいと言われていて、スーツの素材や状態によってはウェットクリーニングは受け付けないというお店もあるようです。

スーツを自分で洗濯する方法を教えます!

どうしてもスーツを自宅で洗いたいという人のために洗い方のポイントを教えます。

まずは、色落ちしないかどうかをテストしましょう。

スーツの裏などに洗剤の原液を少しつけて、7~8分くらい放置しましょう。そしてティッシュでその箇所を押さえてみて、色がつかないかどうかをチェックします。

洗剤はホームクリーニング用を使いましょう。おけなどに水をいれて、スーツを浸して洗剤を入れます。ここではやさしく押し洗いするようにしましょう。

洗濯が終わったら、1分間だけ洗濯機の脱水をかけます。時間が長くなると型崩れしてしまうので、時間を守るようにしましょう。

脱水が終わったら陰干しします。上着は肩が崩れないように幅が合うハンガーにかけるようにしましょう。

完全に乾く前に当て布をあててアイロンをかければ終了です。

スーツを自分で洗濯するのが初めてであれば、手洗いから始めましょう。洗濯をしても問題ないとわかれば、洗濯機のドライコースで大丈夫かもしれません。

スーツのズボンを自分で洗濯する場合の注意点

スーツのズボンだけ自分で洗濯する場合、型崩れしないようにドライマーク用洗剤を使うようにしましょう。

ドライマーク用洗剤は、ドライマークが付いている水に弱い素材の衣類を自宅で水洗いするために開発されている洗剤です。型崩れや縮みを防ぐためのの成分が配合されています。

縮み等を防ぐためには、衣類をやさしく洗うことも大切です。そのためには「つけおき洗い」が良いでしょう。

つけおき洗いの場合は、時間にも注意しましょう。長い時間つけてしまうと、衣類を痛める原因にもなってしまいます。説明書きをよく読みましょう。そして時間や手順をしっかりと守るようにしましょう。

水の温度によって縮みやしわが発生する場合もあります。水温は常温(15~25℃)にしましょう。

つけおき洗いは洗濯機の洗濯槽でもできます。その方が排水、脱水、すすぎまでできます。

脱水後はすぐに洗濯機から出しましょう。形を整えて陰干しします。

まずシワを伸ばすために手でたたきましょう。そしてズボンの折り目をしっかりと合わせます。ズボン用ハンガーを使うと良いでしょう。裾を上にして挟んで干すようにしましょう。

洗濯機で洗うのであれば「手洗いコース」又は「ドライコース」にしましょう。しかし初めて洗う場合は「つけおき洗い」の方が良いでしょう。

この記事の編集者

意味ペディア編集部

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