子猫がミルクを飲めないのは興奮しすぎ?哺乳瓶がイヤなのかも
2018.4.22
子猫にミルクを飲ませようとしたら興奮したり、哺乳瓶を嫌がったりして上手く飲ませられない!
そんなときはスポイトやストローで試してみましょう。一度ミルクの味を覚えたら、その後はうまくいくかも。
母猫の母乳との違いが気になることもあるので、いろいろ試しながら子猫が喜ぶミルクの飲ませ方を探ってみましょう。
この記事の目次
ミルクを欲しがる子猫は興奮して飲ませにくいこともある
まだフードを食べられない子猫には、哺乳瓶を使ってミルクを飲ませる必要があります。
ミルクを欲しがって興奮気味の子猫の扱いは慣れないと難しいことがあるかもしれませんが、頑張って!
哺乳瓶は飲ませる飼い主も飲ませにくく感じたり、飲む子猫自身も上手に飲めないことがあります。
そんなときは、スポイトや針のがない注射器本体を使うほうが飲ませやすいと感じることがあるので、試してみてください。
ペットショップや100円ショップなどで購入可能なものもあります。
家庭にあるものではストローを使って飲ませる方法もあります。
ストローで半分ほどまでミルクを吸い上げ、上部を抑えながら子猫の口元に持って行きます。
ストローを加えたら指を緩めてミルクが落ちるようにすると、子猫の口にミルクが落ちて行きます。
ただし、この方法だとこぼれるミルクも多いので、子猫の顔がミルクまみれになってしまうかも。乾くとカチカチになってしまうので、ミルクを飲み終わったらきれいに拭いてあげましょう。
保護されたばかりの子猫が興奮してうまくミルクが飲めない?
生まれて間もない子猫が保護された場合、哺乳瓶のミルクを上手に飲めないことは珍しくありません。
それまで母猫の乳首からしかミルクを飲んだことがないのですから、哺乳瓶のゴムの乳首では臭いや感触も違っていて「ミルクが出るもの」と認識できるまで時間がかかるのも頷けますよね。
初めて哺乳瓶でミルクを飲ませる時には、哺乳瓶の乳首を子猫の口に少しだけ押し込んで、前後に動かしならミルクを数滴程度絞り出します。
ミルクが出てくるものだと気づいてくれれば、自分で吸って飲むようになります。
ただ、このときに乳首を喉の奥まで押し込まないように注意してください。誤って気管に入ってしまうと危険です。
哺乳瓶での授乳では、乳首の部分にミルクが入っている状態を維持して60℃くらい傾けます。
哺乳瓶のキャップはきつく締めすぎると空気が抜けず、ミルクが出づらくなります。子猫もミルクが飲みにくく、強く吸う必要があるため中耳炎になる恐れがあります。
ミルクがこぼれない程度に、わずかに緩めるのがコツです。
子猫がミルクを飲まない。原因は興奮?それとも排泄?
子猫がなかなかミルクを飲んでくれない場合、次のようなことが考えられます。
◆ミルクの味が気に入らない
子猫用のミルクとはいえ、人工ミルクは母猫からの本物の母乳とは味が違います。味が気に入らないことがミルクを飲まない原因かも。
違う銘柄のミルクに替えて試してみましょう。好みの味であれば、どんどん飲んでくれるはず。
粉末タイプのものよりも、液体のミルクの方が好まれることが多いようです。
◆排泄させてみる
オシッコが溜まったままだと満腹感とカン違いしてミルクを飲まない子猫もいるのだそう。
人工のミルクはオシッコの量も多くなる傾向があるので、ミルクを飲ませる前にお尻を刺激して排泄を促してあげましょう。
◆体が衰弱している
ある程度以上、衰弱してしまっているとミルクを飲むことすらできない場合があります。
脱水症状に至ると、とても危険なのでミルクを飲めないときは甘味を感じられる程度の砂糖水を口元に持って行ってみましょう。
様子を見て、少しずつ飲めるようになったらミクルに切り替えます。
それでも飲まないときは獣医師の診察を受けましょう。
子猫のミルクを離乳食へ切り替え始めるのは生後3週間頃から
子猫の成長が順調であれば、生後3週間くらいになると離乳食を始められます。
この頃、乳歯が生え始めるので口の中に触れてみると、トゲトゲと小さな歯の存在を感じられるかも。
乳歯が生え始めたら離乳食を始められる印です。
この頃の子猫の様子はというと……
・音がするものや動くものに興味を持ち始め、旺盛な好奇心を見せ始めます
・まだ目は良く見えていないものの、動きがあるものに反応して目で追うようなしぐさをします
・足腰がしっかりとして、子猫らしいおぼつない足取りながら歩き回るようになります
・自分の毛づくろいをするセルフグルーミングをしたり、周囲の子猫とじゃれ合う姿が見られるようになります
離乳食は、粉末状のものをお湯で溶かすものや、ペースト状の瓶や缶に入ったものなど多種多様。
動物病院などでは、栄養価の高い療養食を少しずつ与えることもあります。
初めは一口程度から食べさせてみて、欲しがっても一度にたくさん上げないようにしてください。
離乳食の初期に下痢を経験してしまうと、大人になっても胃腸の弱い体質になってしまうことがあります。
子猫の体に起きた悲しい異変。病気は生き物の宿命か
生後6ヵ月のカワイイさかりの子猫。
「なんとなく元気がない」と感じた飼い主は、猫風邪かもしれないと思いつつ動物病院の戸を叩きました。
診断の結果、FIP(猫伝染性腹膜炎)とわかりました。
FIPの診断は血液検査でほぼわかるのですが、遺伝子検査によってより確実な結果が得られます。
FIPは発症すると治療は難しく、症状を抑える対症療法しかない病気です。
しかも、多くの場合は発症から3週間ほどで命を落とすというのです。
猫に限らず、命ある物は病気になる可能性があり、いつかは召される命です。
しかし、縁あって一緒に過ごすことになるのなら少しでも長く、そしてその時間を後悔のないようにしたいものですね。
- 動物・ペット