クワガタに与えてはいけないエサの代表格はキュウリやスイカ
2018.1.29
クワガタのエサにはスイカやキュウリを与えれば良いと信じて疑わない時代がありあました。
クワガタは店で買うものではなく、山で捕まえる時代は昆虫専用のエサなどなくてそれが当たり前だったわけです。
どうしてキュウリはダメなの?クワガタにキュウリを与えてはいけない理由を調べました。
この記事の目次
クワガタのエサといえばスイカとキュウリ。昔は当たり前だった
随分昔、子供の頃にメダカと一緒にクワガタを飼っていたことがあります。
夏も過ぎ、だんだん弱ってきたようすはあったのですが、もう少し頑張ってくれそうだと思い見守っていました。
でも、エサのキュウリを替えようとケースの中をみたら、すでに息も絶え絶え。
口の吸う部分を出していたものの、まさに「虫の息」です。
少しでも食べられれば、回復することができるのではと思い、キュウリを口に当ててようすを見ていました。
でも、結局その数時間後にとうとう動かなくなってしまたtのです。
エサのキュウリも切らさず与えていたし、食べていたように見えたから大丈夫だと思っていたのに。
そこに至って改めて飼育本を見直して見たら、昔から与えるのが当然だと思っていたスイカやキュウリは、実はエサとしてはあまり好ましくなかったのです。
まだ、昆虫ゼリーなどが販売されていない頃の話。
そんなものなくても、みんな夏になると捕まえてきては飼っていたものでしたけれど。
クワガタやカブトムシのエサに水分の多いキュウリはダメ!
カブトムシをたくさん飼育して、スイカを食べさせると下痢をしてしまうので食べさせない方がいいと経験で知っている人もいたようです。
ただ、カブトムシは臭いも苦手なので、それが原因となってストレスから死んでしまうこともあるようです。
では、キュウリはどうなのでしょうか。
実はキュウリも、スイカと同じく水分量が多いため下痢を引き起こしやすく、エサには適さないのです。
下痢を起こすということは、体が脱水を起こしているということ。
夏の暑い季節は、人間でもカブトムシでも暑さで水が必要な時期です。それなのに、キュウリやスイカで脱水状態になってしまうと、命の危険が及ぶのは当然です。
カブトムシやクワガタなどの昆虫を飼育する場合には、昆虫ゼリーなどをエサにして長く飼育できるようにお世話してあげましょう。
ちなみに、キュウリはその食感などから人間は好んで食べますが、「最も栄養の低い果物」とギネス認定されたことがあります。
クワガタに与えるエサはキュウリよりリンゴやバナナ
◆バナナ
実はクワガタはバナナが大好き。そのうえ、バナナにはクワガタの体に必要な栄養が多く含まれています。
バナナは、他の果物や野菜に比べて水分が少ないので、飼育ケース内を汚しにくいというメリットもあります。
クワガタの個体ごとで食べる量には違いがあるので、初めは1匹につき厚さ1センチ程度に切ったバナナを1個与えて様子を見ます、。
それぞれ食べる量を観察して、増減を調整します。
栄養豊富なバナナですが、糖分は多いので毎日与えるのは避け、1週間に1~2回程度にしましょう。
注意したいのは、バナナは腐りやすいということ。腐るとアリやコバエが寄って来ることもあるため、早めに片付けましょう。
◆リンゴ
リンゴもクワガタが大好きな果物の一つ。こちらも水分量は比較的少な目なのでエサに適しています。
皮は剥かずに切り分け、皮を下にして餌場に置きましょう。
リンゴは主食に使うこともできますが、こちらも腐敗には要注意。
また、皮に使われるワックスや残留農薬もクワガタには良くありませんので、できるだけ農薬を使っていない物が望ましいですね。
クワガタの飼育に必要なもの。転んだら起き上がれないかも?
・飼育ケース
クワガタの体の大きさに合わせたサイズを選びましょう。複数のオスを飼育する場合は、ケンカを防ぐため別のケースで飼育します。
・飼育マット
園芸用の土でも代用できます。ただし、農薬などが含まれていないか要チェックを。
ケースに5センチほど敷き詰め、わずかに湿らせた状態にします。
マットを使用するなら、湿らせたときに手のひらで軽く握っても崩れない程度が目安。
・昆虫ゼリーなどのエサ
昆虫ゼリーは無視に必要な栄養を総合的に配合しているんで、ゼリーだけでも問題はありません。
ゼリー以外にリンゴやバナナといった果物も好んでたべますが、放置して腐敗すると衛生上よくないので、食べ残しはすぐに取り除きましょう。
キュウリやスイカは水分過多による下痢の原因になるので与えません。
・枯葉や樹皮は転倒防止に
足場になるようなものがないと、クワガタがケージの中で転倒してしまったときに起き上がれなくなる可能性があります。
起き上がれないまま死んでしまうこともあるので、枯葉やのぼり木も置くようにしてください。
クワガタがエサを食べてくれない理由。食べない時期もある
【羽化直後】
羽化したばかりのクワガタは、エサを食べないので病気などの心配はしなくても大丈夫。
自然界では、羽化してから越冬するまでまったく動かずに、夏になると動き始めるとも言われます。
販売されているクワガタでも羽化後半年程度は、エサを食べないこともあります。
【与えられたエサが嫌】
どうやらクワガタにも、意外に味の好みがあるらしく、昆虫ぜりーであっても製造会社の違いで食べたり食べなかったりするという話も聞きます。
いくつかの種類を用意して、ローテーションで与えてみると栄養の偏りも少なくなって良さそうですよ。
【冬眠状態にある】
クワガタは本来、冬になると冬眠状態で冬を越します。
気温が15度以下になると、枯葉などに身を隠して春を待つのです。
室内で飼育される場合には、温度の変化もあるため完全に冬眠状態にならないことが多いのです。
冬眠したように見えても、動き出したときのためにエサは設置しておいた方がよさそうです。
- 動物・ペット