バナナを冷蔵庫で保存する方法。もうバナナを黒くしない!
2018.1.29
バナナは冷蔵庫で保存すると黒くなるからダメ!って多くの人が知っていますよね。
実は、冷蔵庫で黒くせずに保存する方法があるんです。しかも、いつもよりおいしくなっちゃうってホント?
バナナが黒くなる理由と、変色を防止して美味しく保存する方法を教えちゃいます。
この記事の目次
バナナを冷蔵庫に入れると黒くなるのは温度よりも酸化が原因
バナナは気温の高い熱帯の植物。冷蔵庫のような低い温度に置かれると不飽和脂肪酸の増加で細胞が壊されてしまいます。
すると細胞にあるフェノールアミン類はポリフェノールに変化。さらに空気に触れることで酸化して黒く変色してしまいます。
また、バナナの熟成には14℃以上が必要なため、未熟なバナナを冷蔵庫に入れると熟成が止まってしまいます。
バナナの果肉が黒くなったとしても、黒ずんだところを取り除けばほかの部分は普通に食べられます。
バナナをできるだけ新鮮なまま保存するには15~20℃ほどが適していますので、夏場の室温では高温過ぎることが多いでしょう。
バナナが黒ずむ原因は酸化ですから、ラップや新聞紙などで包んで冷蔵庫で保存します。空気に触れさず、適温で保存することで比較的長期間の保存が可能になります。
もうバナナを黒くしない!冷蔵庫保存を可能にする意外な方法
バナナは房のままにしておくと、他のバナナが出すエチレンによって熟成が進んでしまいます。
一本ずつ切り離しておくだけで2日ほど長持ちするようになります。
バラしたバナナは、40~50℃のお湯に約5分間浸しましょう。こうすることでバナナの中で「熱ショックタンパク質」が作られ、温度変化に強くなることで冷蔵庫でも黒くなりにくいバナナになります。
お湯につけた後は、室温で1時間ほどかけて冷まし、密封袋で野菜室に保存します。
この方法だと、バナナが更に甘味を増すという効果もあります。
通常、日本で販売されるバナナは寄生虫を予防するために熟していない青い状態で輸入されます。その後、人工的にエチレンを吹き付けることで見た目を黄色くしているのです。
お湯につけることで本来栽培されている土地の気温に近い温度で熟成成分であるエチレンを放出して、甘味を増してくれるのです。
この保存方法を知ってしまったら、せっかく買ったバナナスタンドも出番がなくなるかもしれません。
バナナ 冷蔵庫 黒く
バナナを黒くしない方法は上記で紹介しましたが、では、一度切ったバナナをきれいに保存する方法はあるのでしょうか。
そのままだとバナナの切り口が参加して黒ずんでしまいます。
そんなときは、バナナをレモン汁か薄めの酢水にくぐらせるか、レモン汁に浸した状態で密封容器に入れ保存すると良いでしょう。
ただし、皮付きの状態のバナナに比べて長期の保存はできないので、早めに消費するようにします。
少なくとも1~2日のうちには食べてしまいましょう。
野菜ジュースに利用するための場合は、冷凍保存することもできます。
皮を剥いたバナナをラップに包んで冷凍します。
ミキサーには冷凍したまま入れて他の果物やジューズと混ぜていただきます。この場合は、先に一口大に切ってから凍らせるといいですよ。
解凍する場合にはレモン汁をかけると色が悪くなることを防止できます。
ただし、全て解凍すると水分が出てベタベタになってしまうので、半解凍か凍ったままアイスのように食べると美味しいですよ。
バナナを黒く変色させない方法。酸味が苦手なら砂糖水
バナナを切った状態で少し置くと、すぐに切り口が黒すんでしまいます。
その原因はバナナが持つポリフェノール類の酸化。
ポリフェノールは抗酸化作用があり、体内の酸化を防ぐ代わりにポリフェノール自身が酸化しやすいのです。
そのため空気に触れたバナナの断面が参加によって黒く変色してしまうのです。
つまり、変色防止=酸化防止。一番はレモン汁ですが、柑橘系の果汁であればどれも効果が期待できます。
柑橘系のサッパリした酸っぱさが好きな人は、この方法をおススメします。
柑橘系が苦手、酸っぱいのは避けたいという場合は、砂糖水を使う方法もあります。果物の缶詰のシロップなどを使う方法もありますが、いずれにしても糖分の摂りすぎにはご注意を。
バナナって果物じゃないの?バナナについてのマメ知識
◆美容や健康のためにバナナを食べている場合、適したタイミングはあるの?
手軽に食べられるバナナは、食べるべきタイミングを気にする必要はないでしょう。
時間がないときの栄養補給として食べるのもいいですし、消化が良いため胃腸の働きが弱っているときでも比較的安心して食べられます。
◆バナナは1日何本まで食べていいの?
特に制限はありませんが、バナナだけ食べていては不足する栄養もあります。いくら栄養豊富とはいえ、バナナを過信せずバランスの良い食事を心がけましょう。
野菜や肉、魚などできるだけ多くの品目を食べた上で、バナナを取り入れてより健康的な食生活を目指しましょう。
◆バナナは果物?それとも野菜?
農林水産省の分類では、「一年生草本類の果実=野菜」、「永年性作物の樹木の果実=果物」という分類があります。
バナナの場合は「多年生草本」であり「樹木」ではないのですが、一般的に「果物」に分類されています。
野菜・果物の分け方は考え方や法的にも違いはありますが、普段の食生活の面からもバナナは「果物」と言っていいでしょう。
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