夏になると朝に吐き気が。自律神経の乱れによる夏バテかも!
2018.2.18
夏になると朝に吐き気を感じて不快。それって自律神経の乱れではありませんか?
貧血からめまいや吐き気がおこるのかも。また、飲酒や喫煙、食べ過ぎが多い場合は逆流性食度炎も心配です。
朝に感じる吐き気や不快感の原因と対策を考えてみました。
この記事の目次
夏の朝に吐き気を感じるのは自律神経の乱れによる夏バテ?
夏になると体調を崩すといえば「夏バテ」。よく耳にするし、ついつい言ってしまうけど、そもそも夏バテってどういうことなのでしょうか。
その原因として最も考えられるのは自律神経のバランスが崩れること。
自律神経は、心臓や血圧の調整、食べ物の消化や体温調節など無意識のうちに生命を維持し体を整えてくれる働きをします。
自律神経には「交感神経」と「副交感神経」とうい2種類があり、お互いが作用することで、体のさまざまな機能をコントロールしています。
夏の気温や湿度による影響で、このバランスが崩れ体調を崩してしまうのがいわゆる「夏バテ」です。
特に外気温が高くなる時期、冷房で冷やされた室内との急激な温度差を受けると、体の中では次のようなことが起こります。
◆急激な温度差を感じる
↓
◆体温を調節しようとした自律神経に負担がかかる
↓
◆負担により自律神経のバランスが崩れ、体温をうまく調節できなくなる
↓
◆適正な体温を保てないために体力を奪われる
↓
◆体の不調を感じ始める
この悪循環に陥った状態が「夏バテ」といえます。
個人差はありますが、室内と屋外などの寒暖差が5℃以上になると、神経への負担が増大すると言われています。
夏の朝に感じる吐き気やめまいは起立性低血圧の可能性が
寝ている状態から、体を起こし立ち上がったときに、20以上も一気に血圧が下がって立ちくらみや頭痛を引き起こす「起立性低血圧。
本来は立ち上がると、重力により血液が下に下がりますが、これを防ごうと自律神経が働くことで血圧を上げて脳にも血液が行き渡るようにします。
しかし、自律神経の働きが弱っていると、夏の暑さでさらに体の各所へ送る指示が遅れてしまいます。
本来は、立ち上がる時には上がっているはずの血圧が逆に下がることで、脳貧血の状態に陥ってしまうのです。
ひどい人では失神にいたることもあるといいます。
起立性低血圧かな、と思ったら次のような対策を取りましょう。
・寝る前に枕元に水を用意しておき、朝の起床時は一杯の水を飲んでからゆっくりおきましょう。
・長時間の立ち仕事があるときは、むくみ防止の着圧ソックスなどを利用しましょう。ときどき足首を回すなど、動くことも大切です。
・入浴は温めのお湯に半身浴します。長風呂は避けて、湯船から出るときも意識してゆっくりと立ち上がりましょう。
・空腹時に一気に食べると、消化器に血液が集中するため脳に充分な血液が回りにくくなります。
食事はゆっくりと摂りましょう。
夏にバランスを崩した自律神経が朝の吐き気に繋がる理由
食欲が落ちたり、胃腸の不具合を感じやすい夏バテですが、血圧に現われることも多いのです。
夏の暑さは人をだらけさせますが、同じように血管もだらけてしまいがち。血圧が低下して脳貧血などを引き起こし、立ちくらみや吐き気といった症状が出るのです。
低血圧は、体調不良の他にもメンタル的に「気分が悪い」といった状況に繋がりやすくなります。
自律神経は、体の各所に影響しているので、バランスを崩してしまうと胃腸にも悪影響が。
その上、気分が悪いと寝てばかりいるのは自律神経を休ませるどころか、怠けさせてしまい更に正常な働きができなくなる可能性も。
一日の生活にリズムを持って、規則正しく動くことで、自律神経も整えられていきます。
血圧が低い・下がり過ぎるといった症状がある場合は、水分と一緒に少量の塩分やカロリーのある物を摂取すると、低血圧を防ぐ効果が期待できます。
夏バテや吐き気の防止に有効なショウガ。生か加熱か上手に利用
ショウガの辛み成分にはジンゲロール、ショウガオールという二つの成分が含まれています。
生の状態ではジンゲロールが、熱を加えるとショウガオールに変化するのです。
ジンゲロールは殺菌作用が強いので、昔から和食では生ものに添えられています。」
免疫力アップ効果があるため、風邪の時に生姜湯を飲んだりするのは理にかなっています。
二日酔いやつわりの吐き気を抑える効果も期待できますが、皮を剥くと酸化しやすいので、手をつけたショウガは早めに使い切りましょう。
熱を加えたときにできるショウガオールは、免疫力アップ効果こそ低下するものの、血管を拡張して血流・血行を良くするので、摂取して数時間は体が温かく感じられます。
発汗・殺菌作用や胃液分泌を促すため消化吸収を向上させてくれる働きも期待できます。
胸やけや吐き気、その原因は逆流性食道炎かも
朝に吐き気を感じるという場合、就寝前の食事を見直してみましょう。
夕食を食べ過ぎた場合、胃が消化してしまう前に床につくことになります。
また、食べ過ぎると胃酸がそれだけ多く分泌され、胃に負担をかけることに繋がってしまうのです。
寝ている間にも、胃の中に残った未消化物を消化し続けるため、胃もたれや疲労感を感じたり、吐き気を引き起こしたりします。
夕食は食べ過ぎないよう量を加減し、就寝の3時間前以降は食べ物を口にしない用にしましょう。
胃もたれ以外にも、胸やけや喉に違和感、吐き気がある場合には、逆流性食道炎の可能性があります。
これは、胃酸が逆流して食道付近まで来てしまうことで、食道に炎症を引き起こします。
喫煙や飲酒の機会が多い人は、なりやすい病気でもありますのでタバコは禁煙、もしくは減らす。飲酒も適度な量にとどめ、飲み過ぎは禁物です。
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