レジバイトの言葉遣いは間違いだらけ!?正しい言葉遣いとは
2018.2.27
レジのバイトにおいて、間違った言葉遣いをしている人が意外にも多くいます。
実はよく聞くあの言葉も間違ってるんです・・・!
きちんとした言葉遣いで接客をしたい!そんなあなたに知っておいて欲しい情報をお届けします。
この記事の目次
レジのバイトで、こんな間違った言葉遣いをしていませんか?
●おつりがある場合
「1,800円になります」
「2,000円から頂戴いたします」
「200円のお返しになります」
●おつりがない場合
「1,800円になります」
「1,800円からお預かりします」
「レシートのお返しになります」
おつりがある場合とない場合の会話をご紹介しましたが、どちらも全てにおいて間違っています。
「~から」や「なります」という言葉は、この場合には不必要です。シンプルに、「2,000円お預かりします」「1,800円でございます」と言うようにしてください。
また、「お預かりします」という言葉は、頂くのではなく一旦お預かりするという意味なので、おつりが無い場合には使用しないでください。逆に、おつりがある場合に「頂戴します」を使うのもNGということになります。
そして、「お返しします」というのは預かったものを返すという意味なので、こちらで発行するレシートに対しては使わないでください。「レシートでございます」で良いのです。
しかし、実際に店員さんがこういった間違った言葉遣いをしているのをよく耳にしますよね。きちんとした言葉遣いをしている人に会う方が珍しいほどです。
「みんなも同じように言っているんだから、いいでしょ?」と思うかもしれませんが、そういうわけにもいきません。本人が気づいていないだけで、お客様はその変な言葉遣いに違和感を感じ、モヤモヤしているのです。
サービスの向上をしたいのであれば、まずは正しい言葉遣いを身につけましょう。
レジのバイトできちんとした言葉遣いをしたい!こんな資格もあります
私は約4年間、レジ業務を主とした接客業をしていました。そしてその際に、日本商工会議所認定の販売士検定試験3級の資格を取得しました。
その際に勉強したことを少しご紹介します。
ここでは1,000円お買い上げの場合を例にとってみます。
1.「ありがとうございます。(状況によっては、お待たせいたしました等)1,000円のお買い上げでございます。」
2.「〇〇円お預かりいたします」もしくは、「1,000円ちょうど戴きます。」
3.「〇〇円お預かりいたしましたので、お釣りが〇〇円でございます。先に〇〇円お返しいたします。(お財布にお金をしまうのを確かめた後で)お後、〇〇円でございます。」
接客マナーの本には、このように書いてありました。
この販売士検定を受ける方というのは、百貨店やスーパー、ホームセンターに勤めている人が多いです。百貨店の場合は、半分以上の人がこの資格を持っているという話です。
最低3級を持っていれば、どこへ行っても接客のプロとして仕事をさせてもらうことが出来るでしょう。2級は、フロア責任者や主任クラスの人が合格するような基準なんだとか。
そしてこの資格には有効期限があって、更新したい場合は講習を受けて合格しないといけません。資格が永久に保持出来ないのは残念ですが、その分本当に接客のプロしか持っていない資格と言えます。
是非一度受けてみてはいかがでしょうか。
レジのバイトでは、言葉遣いの他にも色々なことが学べる!
●私は学生の頃、スーパーでレジのバイトをしていました。レジというと黙々と業務をこなすだけというイメージがありますが、接客の基本を学ぶのには良い場所でもあります。
【接客の基本として学んだこと】
一つ目 初対面の人との対話
二つ目 質問を受けた時の対処法
三つ目 小さな子供から年配の方まで、お客様目線に立った気遣い
四つ目 仕事をしながら次のことを考える瞬発力
五つ目 手が空いた時に、何をするべきか考える自主性
六つ目 状況を判断する力
七つ目 店長、パート、バイトという基本的な上下関係
八つ目 休み希望を出すなど、1ヶ月単位での計画性
レジで働いていたというのは、面接でも好印象のようです。お金を扱うにあたっての基本を身に着けているというのが高評価なのかもしれません。
●私は人と接することが好きなので、スーパーの食品レジでアルバイトを始めました。接客の基本を学びたいという気持ちもあってのことです。
そして実際に始めてみると、思っていたよりも楽しく働けました。言葉遣いも出来るようになってきて、商品を大切に扱うことも覚えました。いつでもお客様の気持ちに寄り添って、商品は丁寧に扱うように心がけていました。
ただ、そこにはスピードも求められます。ひとり一人のお客様を大切にするというのは、それぞれに時間をかけて対応するということだけでなく、出来る限り皆様をお待たせしないということでもあります。
ここでの経験は、プライベートで良い人間関係を築く上での良い練習となっています。
言葉遣いや態度にイライラ!こんなバイトに怒ってます
●店員同士で雑談をしている
・「客がいるのにも関わらず、店員が数名集まって大きな声で雑談している様子を見ることがあります。商品の前に居座ったり横切ったりするのには、イライラする。」
・「飲食店で店員同士が会話をしていて、呼んでも来てくれない。」
・「チャラチャラした店員が、仕事もちゃんとせずに女性店員と会話ばかりしている。仕事はしっかりやってくれ。」
せっかくお店に行っているのに、なんだか置いてかれている気持ちになりますよね。雑談は休憩中だけにして欲しいものです。
●店員の言葉遣いがなってない
・「明らかに年下の店員が、敬語を使ってこない」
・「『よろしかったでしょうか』という言葉が気になって仕方ない」
・「『だから~』と言うなど、いきなり友達かのように上から目線で話してくる店員」
・「服屋さんで、『いらっしゃいませーーーーーーー』と語尾を伸ばす店員」
・「早口で喋って、何を言っているのかわからない人がいる。店員は毎回説明していることなのかもしれないけど、こっちは初めて聞くんです。そういう職業を自分で選んだのだからしっかりやって欲しい。」
敬語を使わない店員には、違和感を感じる人も多いようです。言葉遣いもサービスの中の一つと考えているお客さんも多いので、店員さんはしっかり気を付けましょう。
バイトのこんな言葉遣いに、思わずつっこみたくなる・・・!
私が特につっこみたくなる店員の言葉遣いは、「~のほう」というものです。
「こちらのお弁当のほう、温めますか?」
「コーヒーのほう、お持ちいたしました。」
「お席のほう、ご案内いたします。」
どんな業種であれ使えそうな言葉であり、よく耳にすることもあるかと思います。しかし、「こちらのお弁当、温めますか?」でもきちんと意味は通じます。では「~のほう」とは何なのでしょうか?
一般的に「~のほう」というのは、方角や方向に関して使うことが多いです。
しかし接客において使う時というのは、お客様よりも下の立場である店員が断言的な言い回しをしないように用いているのです。
物事をぼかして言うことで、丁寧さや柔らかさを与える感じがしますよね。はっきりと伝えずにぼやかした、敬語もどきの言葉なのです。
「~のほう」ばかりを使っていると、聞いている方は耳障りになってきます。出来るだけ、意味のない言葉は使わないように心がけましょう。
「コーヒーをお持ちいたしました。」「お席へご案内いたします。」シンプルにこれで良いのです。
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