仕事でのミスや作業を忘れる。そんな症状がある病気とは!
2018.3.27
仕事でたびたび必要な作業を忘れる。どうしてこんなに物忘れが多いんだろう…そんな悩みを感じていませんか?
誰しもミスはあるものですし、こまめにメモを取って頭を整理すると忘れることは防止できる可能性が高くなります。
それでも上手くいかない場合は、気づかない病気や障害が原因のことも。仕事でミスが多いとお悩みのあなたへの行き方のヒントです。
この記事の目次
仕事上の作業を忘れることが多くて…もしかして病気なの?
仕事で必要な作業をついつい忘れてしまう…。その頻度が多くて「もしかてこれは病気?」と不安を抱いてしまうことがあるかもしれません。
近年ではアスペルガーやADHD(注意欠如・多動症/注意欠陥・多動性障害)という言葉を耳にすることが多くなった気がします。
どちらも発達障害の一種で、その症状は個人差も大きいため「ちょっと変わった人」や「不注意な人」と見られることも多いのです。
もちろん、健康な人でも物忘れや不注意によるミスを起こすことはあります。
不安を払拭するために、子供の頃からの成育歴などを調べてみることも一つかもしれません。
ただ、仕事上必要なことを忘れるといった原因は、仕事にたいする必要以上のプレッシャーだったり不安感によるものといった可能性があります。
一度大きな失敗をしてしまい、それを気にするあまり本来の力を発揮できずにいるのかも。
自分がどう見られているのかを気にし過ぎたり、完璧主義なあまり自分で自分を追い詰めているのかも。
「病気かも…」と思い詰めるより、一度肩の力を抜いて自分のペースで仕事をしてみましょう。
上司や先輩、同僚に相談してみると気づくことが出てくるかもしれませんよ。
仕事の手順を忘れる、集中力が続かない…やっぱり病気では?
【ADHDの主な症状】
◆多動性
・落ち着きがない
・目的もなくウロウロしたり、貧乏ゆすりが多い
◆衝動性
・思いついたことを行動に起こさないと気が済まない
・思いつきをすぐ言葉にしてしまう
◆不注意・物忘れ
・単純なミスが多い
・物を忘れたり無くしたりしがち
・予定時間の通りに動けない
・約束したことを忘れる
・順序立てた作業が不得手
・片付けられない
これらの症状は一例で、また、この症状があるからADHDだというわけではありません。
もし病気だったとしても、これらの症状がある他の生涯もあり診断に至るにはさまざまな項目を確認する必要があります。
ADHDと診断された場合は、環境を整えるなどの心理社会的治療から入るのが一般的です。必要と認められた場合には、薬も併用しての治療が行われます。
仕事を忘れる、集中し過ぎるのも病気?アスペルガーとADHDの違い
◆アスペルガーの人の特徴
他人の気持ちや考えを理解して行動できないために、一見、失礼な行動を取ったり、発言をしてしまい周囲の人を怒らせてしまうことがあります。
作業をしていると、一部のことに強く関心を持ってしまい仕事全体の流れを忘れてしまいます。周囲と関連付けた状況把握が困難なことが多いです。
1つのことにこだわることで安心感を感じてしまい、その作業の繰り返しから抜け出すことができなくなります。
◆ADHDの人の特徴
他人の考えていることに気配りはできるものの、時間に遅れたり仕事でも失敗が重なり結果的に他人を怒らせてしまいがちです。
必要な用事を後伸ばしにしているうち、締め切りを忘れることもあります。
対人スキルは高くないものの、人とコミュニケーションを取りたいという願望は持っています。
興味があると、とことん集中してしまい疲弊してしまうこともあります。
仕事で忘れることが多いと反省したら、とにかくメモ魔になろう
たとえ慣れている仕事であっても、仕事の流れには多くの作業を含んでいます。
よほど記憶力に自信がある場合でも、うっかり忘れはあるもの。
普段から物忘れが多いと感じているのなら、とにかくメモ魔になりましょう。
そもそも、人間の脳は「忘れるようにできている」のです。
人の話を聞いているとき、仕事の指示を受けているときは「絶対にわすれないぞ!」と思っても、必ず忘れてしまうものだと思っておくくらいでいいのです。
だからこそ、きちんとメモを取り後から確認できるようにしておく必要があるのです。
一つのことを覚えておこうと意識するあまり、次に入ってきた情報が覚えられなかったり、他の作業を忘れては意味がありません。
指示がったこと、必要だと判断したことは、どんどんメモに取りましょう。
1つの手帳に全てメモしておき、必要があれば「TO DO リスト」などを作って終わった作業にチェックを入れていくのがおススメです。
バラバラになるメモ用紙では、順序がわからなくなったり一部がなくなったりするので1冊に決めて書き込むようにするのです。
書き出すことで頭の中が整理できるようになります。
仕事のミスは学ぶチャンスでもある。病気であれば理解を得よう
与えられた仕事に優先順位をつけて、すべきことを確認しましょう
一度に全ての作業ができるわけではないので、一つ一つ段階を踏んで作業を確認します。
早く作業をすることも必要ですが、ミスややり残しがあると結果的に時間をロスしてしまいます。
ミスが多いという人の中には、同じようなミスを繰り返してしまうタイプも多いものです。
一度ミスをしたら、その原因を追究して同じミスを繰り返さないための対策を練りましょう。
人間は誰しも失敗するものです。ただ、失敗するからこそ学べることあるのです。
これらを注意して対処できるよう実行しているはずなのに、うまくいかない。なにかおかしいと不安を感じるようなら、ADHDを診断できる医療機関で受診してみることも選択肢の一つです。
長く悩んできたことが病気によるものだと判明すれば、必要な対処で改善できる可能性があります。
また、周囲の協力が得られれば生活面でも仕事面でも充実した生き方ができるはずです。
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