これって肥満?猫のお腹がたぷたぷして皮が垂れてる理由とは!
2018.4.15
猫のおお腹がたぷたぷと垂れ下がって見えるけど、もしかして肥満では?
肥満が原因である場合もありますが、お腹の皮がたぷたぷなルーズスキンの特徴を持った猫もいるのです。
猫のお腹が垂れている理由や、肥満とルーズスキンの関係などを紹介しましょう。
この記事の目次
猫のたぷたぷしたお腹は肥満ではなく「ルーズスキン」
飼っている猫をふと見ると、体はそれほど太っていないのにお腹のあたりがタプタプしている、と感じたことありませんか?
動きも俊敏だし、お肉が付きすぎているようにも見えないのにお腹だけたるみがあるなんて妙ですよね。
実はこれ、一部の猫に見られる「ルーズスキン」と呼ばれるものです。
猫の中でもアメリカンショートヘアやエジプシャンマウなどの血統でたびたび見られる体型的な特徴。お腹から後ろ足の付け根にかけての皮が垂れさがるような姿をしています。
ルーズスキンがある理由としえは、喧嘩などで敵に噛みつかれても内臓に至るような大ケガにならないためという説。
高くジャンプするなど大きなアクションをしたときに皮膚が突っ張らないようになっている、などの説があります。
トラやライオンといった大型の猫科にもある特徴なので、前者の「致命傷を避けるため」という説の方が有力なようです。
見た目にだらしなく感じるかもしれないルーズスキンですが、海外の品評会では審査される対象になるほと重要な評価ポイントの一つなのです。
猫のお腹がたぷたぷな原因はルーズスキンの他にも考えられる
ルーズスキンの特徴が出やすい猫には次のような猫種が知られています。
・アメリカンショートヘア
・ベンガル
・エジプシャンマウ
・ピクシーボブ
これらの猫の血統を受け継ぐミックス種も同様です。
もちろん、この血統とは無関係でもルーズスキンになる場合があります。
垂れた皮をつまんでみて、皮だけの状態であればルーズスキン、中に肉がつまめる状態であれば肥満の可能性が高いと言えるでしょう。
メス猫であれば、複数回の妊娠や出産を経験している場合にルーズスキンの状態になることもあります。
避妊のため腹部の切開手術を受けたあとにも、お腹の皮にたるみが出る場合もあります。
体重やお腹のつまみ具合から肥満の傾向がある場合は、フードの種類や量を調節して対策してあげることも飛鳥でしょう。
異常に皮にたるみがあり、その状態が続いている場合は内臓の疾患が原因の場合もあるので、獣医師の診断を受けるようにしてください。
猫の肋骨はどこ?お腹たぷたぷが肥満ならダイエットを始めよう
室内で飼われている猫の場合は、広い場所で自由に走り回る機会が無いぶん、運動不足なりがちです。
運動不足から肥満になってしまうことが原因でお腹がたるんでしまいます。
ある程度ふっくらした、丸みのある猫は見ていてもかわいらしいものですが、度を越えて肥満になってしまうと糖尿病など病気のリスクが高まるので管理が必要です。
毎日、猫の体を撫でたりブラッシングする中で肋骨の感触がわかるでしょうか?
肋骨の場所がわからない、触れないようならすでに肥満の状態。健康のためにもダイエットを始めましょう。
猫は、運動によるダイエットは難しい動物です。いきなり必要以上に運動量を増やすと、体にかける負担ばかりが大きくなってしまうので、食事の管理が必須になります。
避妊手術後のメスのお腹がたるんでいる場合は、基本的には問題ありません。痛がったり食欲不振といった異常がなければ、そのままようすを見ましょう。
たぷたぷな猫のお腹には、どんな役割があると考えられている?
猫のお腹の皮のたるみを「ルーズスキン」と呼びますが、ルーズなんていうと「だらしない」イメージになってしまいますね。
別名では「プライモーディアルポーチ」なんて呼ばれることもありますよ。
プライモーディアルポーチができる理由についての仮説のうち、主な3つを改めて紹介しましょう。
1.腹部の防御
猫の攻撃の一つに、前足で相手を抱えて後ろ足で続けざまに蹴りを入れる猫キックがあります。
猫同士の喧嘩で、この猫キックを腹部にウケてもダメージが少ないようにお腹の皮がクッションになるというのです。
2.猫の身体能力を最大限引き出す
猫は関節の可動域が非常に広く、体全体をひねったりしてアクロバティックな動きをします。
それだけ動く体を柔軟にカバーする皮膚には余裕が必要なために、皮がたぷたぷしているのです。
皮膚の主要などで、皮膚の一部を切除した猫は動きが制限されてしまうことがあります。
3.大量に食べるため
野生の動物たちは、毎日獲物にありつけるわけではなく、まとめ食いをする必要にかられることがあります。
お腹いっぱいに食べるために、皮膚に余裕がある体になるという説です。
猫 お腹 たぷたぷ
猫のお腹がたるむルーズスキンは、年齢や体型に関わらず個体の特徴とし現れるものです。
避妊手術後にメス猫のお腹がたるむことはありますが、本来のルーズスキンは急になるものではありません。
徐々に皮にたるみが出てくる身体的特徴で、特に太っていない猫にも現れます。
ただし、本当は肥満になっているのに「ルーズスキンなだけ」といって体重の管理を怠ると、肥満に伴ってさまざまな病気を引き起してしまうかもしれまsねん。
猫のお腹に触れてみて、明らかに皮の感触であればルーズスキンです。
皮だけでなく脂肪が詰まっている触りごこちがあったり、腰回りにくびれがなければ肥満の可能性大!
人間と同様、ある程度以上太ってしまったら体重を落としたあとも皮が残り、ルーズスキンの状態になってしまうかも。
でも、この場合はダイエット成功の勲章だと思っておきましょうね。
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