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犬に皮下点滴することで得られる効果とは?徹底解説!

2018.5.14

犬が下痢や嘔吐している場合、脱水症状を防ぐために病院で皮下点滴をした方が良いケースもあります。

では、皮下点滴で得られる具体的な効果はどのようなものなのでしょうか?点滴のメリットとは?

点滴は犬にとってはストレスになることも・・・愛犬に皮下点滴する場合のメリットやその効果について調べてみました。

脱水症状がある犬は皮下点滴が効果的?そのメリットとは?

◆絶食、嘔吐があってもできる

原因にもよりますが、嘔吐や下痢をしている場合は症状が落ち着くまで絶食を指示されることがあります。

食事で栄養が補給できないと、もちろん体力が低下してしまいます。

そんなときに皮下点滴なら胃腸に負担をかけずに栄養と水分の補給ができます。

◆効果が早い

栄養分を経口摂取する場合、胃腸で消化されてから体の各所に行き渡るため、どうしても時間がかかります。

点滴なら血管や皮下から直接吸収できるため、消化にかかる時間を短縮できて早く効果が現れるのです。

◆同時に薬剤投与も

病状によって薬剤の投与が必要な場合でも、経口投与ができない場合があります。

複数の薬剤を投与する場合、その都度注射による投与になってしまいます。

点滴の輸液と一緒に投与が可能なら、犬の体への負担も軽減されます。

犬の皮下点滴は軽症の場合に効果アリ?

犬が腎不全や脱水症状を起こしている場合に、栄養補給のためや輸液で点滴をする場合があります。

犬への点滴は、静脈内・皮下・腹腔内・骨髄内などの部位に行います。

一般的には静脈内、及び皮下への点滴が行われます。

症状が重篤で入院が必要な場合は静脈内に投与されます。この場合、効果が現れるのが早く、投与時間は長くなります。

一方、皮下への点滴は症状が軽い場合に向いていて、大量にはできないものの短時間での投与が可能です。

効果はゆっくりですので、通院の場合や飼い主自身が自宅で点滴することもできます。

犬の皮下点滴にかかる費用は、病院によっても差がありますが皮下点滴なら1,500円。静脈点滴なら2,000円程度で、入院の場合には3,000円ほどになります。

大型犬や小型犬で差額がある場合や、必要に応じて検査があれば加えて検査費用もかかります。

自宅で点滴をする場合は1,000円以内で済むことが多いようです。

皮下点滴と静脈内点滴・・・犬への効果は違う?

【静脈内投与】

静脈に行う点滴では、水分や電解質が直接血管から吸収されるので早く効き目が表れます。

膠質(こうしつ)液や高カロリー輸液の投与もできます。

投与方法は人間と同じですが、犬の場合は長時間じっとしていることが難しかったり、針を抜こうとしてしまいます。

そのため、多くの場合では柔らかい樹脂製の針を使い静脈に入れたままテープでしっかり固定して実施されます。

【皮下投与】

犬や猫の場合、人間とは違い皮膚の下にゆとりがあり、その部分に輸液を投与します。

一時的に、ラクダのコブのように膨らんだり、皮がたるんだように見えますが、毛細血管から少しずつ吸収されていきます。

投与時間が短くて済むので犬に負担をかけません。

ただし、効果はゆるやかで血圧を維持する効果はあまりありません。

主に、軽症である場合や水分・電解質補給のために向いている方法です。

腎臓機能低下の愛犬のために皮下点滴をしてみました!

腎臓の細胞は壊れると回復することはなく、症状の改善は難しくなります。

とある飼い主は、腎不全の症状が見られた犬の症状悪化を食止めるために、皮下点滴をすることにしました。

腎臓の働きが悪くなると、毒素を排出しずらくなる「尿毒症」のリスクが高まるため、できるだけ水分補給させることが重要です。

フードやオヤツと一緒に多めの水を飲ませていましたが、もっと水分を補給させた方が良いからと、獣医師の勧めで自宅での皮下点滴をすることになりました。

やり方を教わった後、しばらくは恐る恐る。

何度かやっても、輸液が思うように落ちてこなかったり、血しぶきが飛んだといったハプニングも。

それでもコツをつかみ、自宅で点滴ができるようになりました。

動物病院が近所にある場合は、獣医師にお願いした方がいいのかもしれません。

しかし、毎日のように通院が必要だったり家から遠い場合には飼い主の普段を軽減するためにも、自宅での点滴を考えた方が良い場合もあります。

また、費用の面でも軽減されるメリットがあります。

栄養が取れなくなった老犬には栄養剤を皮下点滴するのが一番?

犬も高齢になると、身体が弱って食欲が無くなってしまうこともあります。

どうしても水やフードを食べてくれず、体力的に不安を感じた場合、動物病院でブドウ糖やビタミンなどの栄養剤を点滴で投与してもらうことができます。

重篤な病気などがなければ、栄養の点滴によって体力を回復し、食欲が戻ることもあります。

しかし、老化による食欲の低下は、日常の食事を工夫することが重要です。

◆シニア用フード

犬も年を取ると人間のように脂っこいものを求めなくなる場合があります。

低脂肪のシニア犬用フードを与えてみましょう。

食欲に変化が無ければ、通常のフードでも大丈夫です。

ただし、いくら食欲があるからと言っても老犬が肥満になってしまうのは問題です。

量よりも栄養のバランスを考え、必要に応じてサプリメントをプラスした食事にするのも良いでしょう。

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意味ペディア編集部

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