金魚が転覆して沈むのは病気の可能性が高い?回復させる方法
2018.6.13
可愛がっていた金魚がある日突然、水槽の底に沈んでしまった状態で動かない状態の場合は、「転覆病」になってしまった可能性があります。
転覆病と聞くと水面付近でひっくり返ってしまった状態と思いますが沈む症状もあるのです。
早く回復させて元気な金魚の姿が見たいですよね!
この金魚の病気で罹りやすい転覆病の原因や治療の方法についてご紹介致します。
この記事の目次
金魚が転覆病?沈む原因で考えられることとは?
昨夜まで元気だった金魚が、今日になって水槽の隅で沈んでいるのを見つけたら、思わず焦ってしまいますよね。そんな時はまず金魚がなぜ沈んでいるのかを見極めましょう。
金魚が下に沈んで動かないのはいくつか原因があります。
・水温が低い
金魚は冬、水温が10℃以下になると、じっとして動かなくなります。秋までに栄養をたくわえ、冬眠をして過ごします。
・転覆病
転覆病は消化不良や餌の与えすぎ、騒音や振動によるストレス、ウイルス感染など原因がたくさんあります。この病気にかかると金魚は水面近くでおなかを上にして浮いていたり、水槽の下の方に沈んで動かないなどの症状があります。
・エアーポンプの水流が強すぎる
金魚は水が止まっているところを好むので、エアーポンプの水流が強すぎると、下の方の流れの弱いところでじっとしていることもあります。
金魚が転覆して沈む場合の生存率について
○浮く場合と沈む場合の生存率
金魚の転覆病は水面近くで浮く場合と水底に沈む2つのタイプがあります。
一見同じように感じるかもしれませんが、どちらかというと底に沈む場合の方が長生きでき傾向にあります。
浮いた状態のままで生き続けるケースもあるので経過観察が大切です。
エサを食べてフンを出しているかは大切なポイントです。
転覆病を回復させる方法としてわりとメジャーな「塩浴」という方法がありますが、金魚にダメージを与えてしまう場合もあります。
それは「腫瘍がある場合」「肥満魚の場合」です。
この2つに金魚が当てはまる場合は塩浴は避けましょう。
また、金魚が体調不良になった時に行う「ココア浴」という方法があります。
しかしこれは、浮いてしまう金魚に対しては治癒が望めますが、沈んでしまう場合には無意味どころか、より症状を悪化させてしまうので注意して下さい。
沈んだまま生き続ける金魚もまれに存在することから、むやみな治療法は控えましょう。
金魚の転覆病の治し方! 沈む原因は消化不良?
金魚には浮袋があります。
なのに沈んでしまうということは、浮袋が完全に潰れている可能性が高いです。
仮に少しでも浮袋が機能していれば、頭を下や上にした状態で水面付近を泳ぎます。
また、お腹にガスが溜まってる場合は、お腹を上にしてひっくり返った状態になります。
これらが転覆病です。
転覆病の原因は、胃の調子が悪いことが考えられます。
そのためいの調子が治り、胃袋が正常に働くようになれば、転覆病も治り沈まなくなるのです
なので、対策としては消化のいい餌を与えることが大切です。
○金魚の寿命
金魚の寿命は10年以上と言われています。
上手に育てれば金魚の寿命は30年にもなるそうです。
しかしながら寿命は数年だと思われていることが多く、実際のところ平均寿命はかなり低めで、実際は10分の1の3年程度のことが多いようです。
また金魚すくいなので持ち帰った金魚に至っては、準備と知識のない飼育環境の中で、一週間ももたずに死んでしまう金魚が大半です。
これは間違ったお迎え方をしてしまうのが原因です。
○金魚を迎えるポイント
・水道水に含まれる消毒剤は金魚にとって毒であるので中和してから使う
・急激な温度変化に弱いので温度を合わせる
金魚が沈む原因とは?転覆病以外に考えられること
金魚も眠ります。とはいえ、金魚の睡眠は人間とは違い、脳が活性化したままのレム睡眠だといわれています。
ぐっすり眠るというよりも、休憩のようなものかもしれません。
こうした睡眠状態だったり、水流のないところや水草の間で休むことや昼寝をすることもあるので、金魚が昼間から底に沈んで動かなくても寝ているだけということもあります。
餌をあげれば元気に泳ぎ出すようなら、まったく心配の必要はありません。
金魚も水温によって食欲が増したり、逆に食欲がなくなったり動かなくなったりする場合があります。
例えば、水温が10℃付近になると金魚の活性は低下し、代謝も悪くなり、餌をあげても消化不良気味になってくることがあります。
これは、冬眠に備えたて省エネモードに入ろうとする金魚の体のしくみが原因です。
さらに水温が低下し、5℃を下回るような場合は、餌も食べなくなり、水槽の底の方で動かなくなります。こうなると金魚は冬眠状態に入っている為、下手に動かさない方がいいでしょう。
この状態は水温を上げることで解決できます。急激に水温をあげるのはNGですが、ヒーターなどを利用すると、すぐに元気を取り戻して元気に泳ぎ回るようになります。
金魚が転覆病になってしまったときの対処方法
○隔離
実際に私が飼育している金魚も秋から冬への季節の変わり目に転覆病を発症したり、転覆病の兆しが見えたことが何度もありました。
私の場合は、飼育水槽を移動し、水温の高い水槽に隔離し、絶食させておくだけで症状は改善されました。
それでも転覆病が治らない場合は本格的な治療が必要です。
○塩水浴
まずは転覆病を発症した金魚を別の水槽に隔離し、隔離した後は0.5%程度の塩水を使用して塩水浴させましょう。このとき、餌は与えず絶食させます。
それから、ヒーターを使用して水温を徐々に上げていきましょう。
急激な水温の変化は金魚に負担をかけるため、1日1~2度くらいずつにしましょう。
治療をしていると、金魚の消化不良が解消されお腹にたまっていた糞やガスが排出されます。
糞が排出されたら水質の悪化を防ぐために、こまめに取り除き、水質や水温を一定に保つようにしましょう。
絶食を長く続けると、逆に飢餓転覆を起こす原因にもなりますので軽症時に数日程度行う場合は有効ですが、長期的に行うのはやめましょう。
また、治療法の基本は以上のように単純ですが、簡単に治ったとしてもそれは最初だけのケースが多いので注意してください。
また1回目の治療で数日の間に確実に治せるか、治せないかは今後の対応を大きく変えます。何度も繰り返せば効果が無くなる方法なので確実に1回で治してください。
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